栃木県発!森と海をつなぐ環境学習イベント
2024年8月22日から24日にかけて、栃木県で行われた「森と海の秘密探検ツアー~未来の海を守り隊~」は、地域の子どもたちにとって貴重な環境学習の場となりました。このイベントは、豊かな自然環境を持つ栃木県とその河川が流れ込む茨城県の海のつながりを学ぶことを目的としており、全20名の参加者が熱心に学びました。
イベントの概要
栃木県は美しい森林と清流に恵まれていますが、その一方で森林の減少や林業のみならず水源の問題に直面しています。これに対処するため、2024年4月には「栃木県林業大学校」が設立され、林業の担い手を育成する取り組みが始まりました。さらに、この森林が健康であることが川を豊かにし、最終的には海へとつながる大切な環境循環を形成しています。
1日目:栃木の森と清流を調査
初日は栃木県での森と川についての調査から始まりました。林野庁関東森林管理局日光森林管理署の協力を得て、参加者は森林の役割とそれを守ることで海への影響を学びました。その後、那珂川で水質と生物の調査を行い、日々の生活が水質に与える影響を体感することができました。
2日目:海とのつながりを感じる
2日目には茨城県で海の調査が実施されました。ここでは、森から流れ込む栄養分が海の漁場を豊かにする様子を学び、特にヒラメやエゾアワビ、ムラサキウニなど、栽培漁業による商業的成功事例に触れました。また、温暖化がもたらす海流の変化についても学び、今後の漁業への影響を深く考えました。
3日目:学びを形にする
最終日には、これまでの学びを絵やメッセージとしてまとめる活動が行われました。参加者は、森の恵みや川の清掃の大切さ、そして海を守るためにできることを表現し、宇都宮の老舗弁当店とコラボレーションして、制作した作品を弁当の包み紙にし、多くの人に届ける計画です。この取り組みは地域への環境意識を広める一助となることでしょう。
参加者からのフィードバック
参加した子どもたちからは「森を守ることで海も守れるとわかりました」といった感想や、「おいしい魚を食べ続けるために、海を大切にしたい」との意見が寄せられ、環境への意識が高まりました。保護者も「子どもたちの体験談から、未来に責任を持つ必要性を感じました」と振り返っています。
まとめ
このイベントは、森と海の重要なつながりを体験し、地域の環境問題について考えるきっかけを提供することができました。栃木県と海の環境についての意識を向上させるその一歩として、参加した皆がこれからの取り組みにも胸を張って関与していくことでしょう。