名古屋の八丁みそが輝く!
2025年11月20日、東京都中央区にある鉄鋼会館にて行われた表彰式で、盛田株式会社の「名古屋八丁みそ」が第66回全国味噌鑑評会で農林水産大臣賞を受賞しました。この名誉ある賞は、全国から選ばれたわずか6銘柄の中に名を連ねるもので、八丁みその伝統と品質を証明する結果となりました。
受賞の喜び
受賞コメントを発表したのは、小鈴谷工場の工場長、杉浦健朗氏です。「このたび、農林水産大臣賞をいただき、大変光栄です。これは私たちが10年間にわたって、八丁みその伝統製法を大切にし、多くの方々の支えを受けながら、味と品質を向上させてきた成果です」と述べました。地元の方々に愛され続けてきたこの味を、今後も誠実に守り続けていくと約束しました。
全国味噌鑑評会について
全国味噌鑑評会は、味噌の品質向上を促進するため、一般社団法人中央味噌研究所が主催し、消費者の認識を深めることを目的としたイベントです。ここで、高い評価を得ることは味噌業界にとって大きな名誉となります。
伝統の製法、天然醸造
盛田の「名古屋八丁みそ」は、江戸時代の宝永5年(1708年)から続く伝統的な製法で作られています。人為的な温度調整をせず、木桶に自然発生する微生物を利用して発酵・熟成します。この方法により、豆みそはまろやかで深い味わいが生まれます。環境の変化に応じた丁寧な醸造も、長年の経験から可能となっています。これにより、旨味とコクを損なうことなく、酸味を減らした平和な味わいを実現しています。
受賞の素晴らしさ
名古屋八丁みそは全国的に知られる一品で、地元では「盛田味の館」にて味噌煮込みうどんとして楽しむことができます。誰もが親しんだ家庭の味でありながら、その背後には多くの技術と情熱が隠されています。商品の容量は、1kg入りの袋と20kg入りの箱が用意されています。
盛田株式会社の歴史
盛田株式会社は、1665年に愛知県の小鈴谷村で清酒造りを始め、以来360年以上の歴史を誇ります。現在では、しょうゆ、みそ、料理酒、みりんなどを中心に、幅広い食品を展開しています。持続可能な発酵技術を生かして、多様な製品を市場に提供しています。
「名古屋八丁みそ」の受賞は、長年培った伝統の重みと地元の支持をひしひしと感じさせる出来事です。今後も、八丁みその魅力が多くの人々に広がっていくことを願います。ぜひ、一度その味わいを体験してみてはいかがでしょうか。