仙台市でカーボンニュートラル燃料を活用したオンデマンドバス実証運行
仙台市と東北大学が手を組み、カーボンニュートラル燃料を使用したオンデマンドバスの実証運行を実施します。このプロジェクトは「青葉山グリーン回遊プロジェクト」と連携し、2025年の11月8日から11月16日までの期間に行われます。この試みでは、専用アプリへの登録を通じて、誰でも無料でこのバスを利用できるのが魅力です。
プロジェクトの背景
既に東北大学のキャンパス内で運行されているこのオンデマンドバスは、内閣府が推進するSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)に基づくプロジェクトの一環として位置づけられています。具体的には、同大学材料科学高等研究所の安東弘泰教授が研究開発責任者を務める「カーボンニュートラルモビリティシステム」が関与しています。このシステムは、カーボンニュートラルな交通手段を確立し、教育環境を整えながらグリーン社会の実現を目指しています。
一方で、仙台市との協議会では、運転士不足や公共交通の利用減少に対処するために自動運転バスの研究も進行中です。このように、バスの実証運行はただの運行にとどまらず、市全体の交通問題解決に寄与することが期待されています。
実証運行の詳細
実証運行の具体的な日程や運行時間は以下の通りです。運行日程は2025年11月9日から11月16日まで、毎日運行され、水曜日と木曜日を除く日程で実施されます。時間は午前9時から午後5時までで、カーボンニュートラル燃料を使用する車両は1台から2台の範囲で運行される予定です。このバスは、「青葉山グリーン回遊プロジェクト」の停留所と東北大学片平キャンパス北門との間を運行します。
どのように利用できるのか?
利用者は「mobi」アプリに登録し、アプリを通じて配車予約を行う必要があります。利用が無料である点は特に注目すべきポイントです。これは、地域住民にとって移動の利便性を向上させるだけでなく、地元の文化財である登録有形文化財にもアクセスしやすくなるという利点があります。
環境への影響と未来の展望
この取り組みを通じ、環境への配慮を強化することを目的としています。加えて、地元住民や学生たちが気軽に利用できる環境を整えることで、地域の活性化にもつながることが期待されます。さらには、自動運転の技術を応用することで、将来的には運転士のいないバスの運行も可能になる見込みです。2025年度には、自動運転バスのレベル2運行からレベル4運行への進捗が見込まれ、社会全体でその受容性を高めていくステップが続くでしょう。
多くの人々がこのプロジェクトに参加し、カーシェアリングや公共交通の利用が広がることで、持続可能な社会への道が開かれることを願っています。さらなる詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。