サトー、タイの新工場でプリンターラベル生産能力を強化

サトーが最高の生産能力へ向けて動き出す

株式会社サトーは、自社のプリンターラベルやタグの生産能力を大幅に強化するため、タイに新工場を設立しました。新工場は2025年7月29日から稼働を開始し、地域経済の需要と製造業の拡大に対応する強固な生産基盤となります。

新工場の設立背景と目的

サトーは、タイにおける製造業の堅調な需要を背景に、周辺国の市場ニーズの拡大にも対応するため、STC（SATO AUTO-ID (THAILAND) CO., LTD）に新たな生産拠点を設ける決断をしました。新工場は、ラベルやタグといったサプライ商品を安定的に供給することで、お客さまの業務の中断リスクを最小限に抑え、生産性を高めることを目的としています。

これにより、サトーはサプライチェーン全体の信頼性を向上させ、持続的な収益基盤の構築を目指しています。特に、サプライ商品の需要が高まる中で、安定した供給体制の強化は重要な施策となっています。

新工場の詳細

タイのサムットプラカーン県に位置するこの新工場は、約4,500㎡の建築面積と約5,700㎡の延べ床面積を有し、年間7,000,000㎡の生産能力を誇ります。着工は2024年6月に予定されており、稼働が開始される2025年7月までには製造ラインの整備が完了する見込みです。

新工場の稼働により、STCにおけるサプライ商品の売上高は2030年度までに約50％の増加を目指しています。そして、タイおよびその周辺地域における日系および現地の製造市場への供給拠点として、サトーグループ全体の事業成長に寄与する重要な役割を果たすことが期待されています。

サトーグループのビジョンと今後の展望

サトーグループは、「あらゆるものを情報化して、社会のうごきを最適化する」という理念のもと、90を超える国・地域で事業を展開しています。1940年の創業以来、バーコードやRFIDなどの自動認識技術を駆使し、さまざまな産業や現場において効率的な課題解決を提供することを目指しています。

新工場の設立は、サトーグループにとって持続可能な成長を実現するための重要なステップであり、市場のニーズに柔軟に対応するための基盤を築くものです。今後も、さらなる技術の革新と共に、安定した商品供給体制の強化を進めていくことが求められています。