リニカルのDCTサービス拡大
2022-06-08 13:31:18

リニカル、分散型臨床試験を新薬開発から製販後まで拡大し、医薬品開発を効率化

リニカル、DCTサービスを拡大し新薬開発の効率化を図る



株式会社リニカルは、大阪市に本社を置く医薬品開発業務受託機関(CRO)で、分散型臨床試験(DCT)に対応したサービスを新薬の開発から製販後試験まで広げたことを発表しました。この取り組みにより、医薬品開発の過程において、より多くの被験者の負担を軽減し、効率化を図ることが狙いです。

DCTの重要性とリニカルの役割



DCTの導入により、製販後試験におけるデータ収集がよりスムーズになることが期待されています。製販後試験は、治験段階では判断できなかった医薬品の有効性や安全性を確認するために、多くのデータを集める必要があり、DCTの採用がそのための手助けになります。

リニカルは、これまでに日米欧の治験で豊富な実績を持ち、今後も多様なニーズに応じた対応を進めていきます。DCTの実現には、複数のシステムの導入や関係者間の調整が不可欠であり、そのマネジメントを担うのがリニカルの役割です。

新型コロナウイルスの影響とリモート化の動き



近年、新型コロナウイルス感染症の影響で、医薬品の臨床試験がリモート化される動きが加速しています。リニカルは、各国の規制やデータセキュリティの確保などの課題にも対処しながら、試験の設計とマネジメントを進めています。

DCTを実施するためには、医療施設との連携や被験者の意向を考慮したきめ細かなコミュニケーションが求められます。リニカルは、製薬企業や医療機関と高いコミュニケーション力を発揮し、多様な状況に合わせたDCTの提供を可能としています。

リニカルのDCT実績と今後の展望



2011年には、被験者からの情報を電子的に収集するePROの導入を行い、以来、DCTに関する受託実績を積み重ねてきました。欧米では、WEBを用いた被験者の募集から試験データの収集までを完了できるシステムの活用にも取り組んでおり、日本国内でのDCT普及へ向けての準備を進めています。

実際、複数の大手製薬企業が実施する製販後試験において、被験者の参加同意を電子的に取得するeConsentシステムやウェアラブルデバイスを導入しました。これにより、より多くの医療施設が新しいプロセスをスムーズに受け入れる環境が整えられ、リニカルのコミュニケーション力が活きています。

まとめ



リニカルは今後も、DCTの進展に合わせて国内の製薬開発環境に適応したサービスを提供していくとしています。これにより、医薬品の開発スピードが向上し、患者にとってもより良い医療が届けられることが期待されています。リニカルの取り組みが、今後の新薬開発の標準を変え、より多くの人々の健康を支えることにつながるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社リニカル
住所
大阪府大阪市淀川区宮原1‐6‐1新大阪ブリックビル
電話番号
06-6150-2478

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