竹虎の2025年新春挨拶状
明治27年に創業した竹虎は、竹製品の製造を担う日本の老舗メーカーです。2025年の新春に寄せて、今年も特別な挨拶状を発表しました。これまでのテーマに加え、今年のコンセプトは「蛇籠(じゃかご)」です。この挨拶状は、特大サイズの虎竹蛇籠をモチーフにしており、デザインには企業の持続可能性と地域社会への貢献が反映されています。
蛇籠の意義
蛇籠とは、竹を編み込んで作られた籠の中に石を詰め込んだ作品であり、主に河川や海岸の護岸に使われます。この特殊な構造は、土砂崩れや河岸の氾濫を防ぐための重要な役割を担っています。竹は速く成長し、再生可能な資源として環境にも優しい素材です。そのため、現代社会において天然資源としての価値が見直されています。
今年の新春挨拶状では、竹虎四代目の山岸義浩社長が「自分自身が蛇籠となり、『虎竹の里』を守る」との思いを込め、自社の持続可能なビジョンを示しています。竹虎の職人が心を込めて製作した特大の蛇籠に入る姿は、伝統を受け継ぎながら新たな挑戦を続ける竹虎の姿勢を象徴しています。
プロの技を感じる瞬間
撮影では、著名な写真家ミナモトタダユキ氏が関わり、職人たちの熟練の技が存分に発揮されました。挨拶状の制作過程をまとめた動画も公開されており、こちらでは特大蛇籠の製作風景と、写真撮影中の様子を楽しむことができます。これにより、職人の技術と竹製品の魅力を一層理解することができます。
地域への思い
高知県須崎市の特産品である虎斑竹は、竹虎の大切な素材です。この地域資源を生かし、地元の特産物としてだけでなく、日本全体に竹の魅力を広め続けたいという思いが込められています。また、蛇は「脱皮を繰り返し成長する」象徴でもあり、これは変革や新たなスタートの年でもあることを示唆しています。竹虎は、この象徴に倣い、2025年にさらなる成長を目指しています。
未来に向けて
竹虎は、読者や顧客に笑顔を届けるため、竹を通じた「虎竹のある暮らし」を提案し続けます。これからも、持続可能な未来への一歩を踏み出すために精進していく姿勢を崩すことはありません。ぜひ、2025年の新春挨拶状も楽しみにしてください。
【参照リンク】
竹虎が示す竹の魅力と持続可能な理念。新しい年を迎えるにあたり、多くの方々にその思いが届くことを願っています。