株式会社キャリタスが実施した2025年卒業予定者の就職活動に関する調査結果が発表されました。この調査は2024年7月1日から6日まで行われ、1123人の大学4年生(理系は大学院修士課程の2年生を含む)が対象となっています。
内定状況の変化
調査の結果、2024年7月1日時点での内定率は89.7%となり、前年同期の86.0%を3.7ポイント上回りました。また、就職活動を終了した学生は全体の79.7%に達し、内定ありと内定なしを合わせた継続者は20.3%です。
エントリー社数の増加
参加者一人あたりのエントリー社数の平均は25.9社で、前年同期の24.8社から1.1社増加しました。一方、エントリーシート(ES)の提出社数は微減し13.8社となったものの、面接試験の数は増加しました。特に、最終面接に進んだのは平均で3.5社でした。
就職活動を続ける学生の現状
就職活動を続ける学生は、選考中の企業は平均1.8社、新たに受験を予定している企業は1.6社という結果です。このため、持ち駒の企業数は3.4社となっています。学生たちは「新たな企業を探しながら、幅広く企業を広げる」傾向が増加しており、その割合は6月の調査から23.6%から28.5%に上昇しています。
就職業界の傾向
就職が決まった企業の業界別では、文系・理系ともに「情報処理・ソフトウエア」が最も人気であり、前年調査に比べて集中度が高まっています。また、学生たちがその企業で働きたいと感じたタイミングとして「インターンシップ等に参加したとき」が最も多く挙げられました。
内定者集合の実態
調査時点で内定者集合があったと回答した割合は41.0%で、前年同期の38.4%から2.6ポイント上昇しました。特に、対面での参加がこの4年で大幅に増加し、2022年卒では18.1%だったのに対し、2025年卒では76.2%となっています。
働き続けたい年齢
学生たちが働き続けたい年齢についての平均は62.6歳で、全体の2割が70歳以上を望むという結果が出ました。これらのデータは、今後の就職市場における学生の意識や行動を示す重要な指標となっています。
調査の詳しいレポートについては、株式会社キャリタスの公式ページでご確認ください。