医療・介護分野における危険予知研修
医療や介護の現場では、多様な専門職がチームとして協力して働くことが求められます。しかし、職種による「思考スキーム」と呼ばれる考え方の枠組みの違いが、コミュニケーションの課題を引き起こし、最悪の場合には事故や危険に繋がることもあります。このような背景を受けて、特に医療・介護サービスに従事する方々に向けた「思考スキームに基づいた多職種連携の危険予知研修」が開催されます。
研修の目的
本研修の主な目的は、参加者が以下の4つの能力を向上させることです。
1.
自己の思考スキームを把握する
自分の考え方の枠組みを理解し、他者との違いを認識することで、効果的なコミュニケーションを図ります。
2.
他者の思考スキームを理解する
他の職種の人々の考え方に理解を示し、協力関係を築く基盤を作ります。
3.
思考スキームの違いから生まれる危険を予知する
異なる考え方が生むリスクを見極める能力を養います。
4.
危険の解消方法を探索する
危険を未然に防ぐための方策を一緒に考え、実践に活かす力を付けます。
研修プログラム
この研修では、実際の現場で起こりうる事例を題材とした動画を使用します。参加者はこの動画をもとに、自身だったらどうするかを考え、ワークシートを通じて整理し、他の参加者と意見を比較します。このプロセスによって、自身の思考スキームの特性に気づきやすくなります。また、指導者を育成する目的から、各施設での危険予知トレーニングについてのポイントも教示されます。研修後のコーヒーブレイクでは、講師との質疑応答の時間も設けられており、参加者同士での交流も期待できます。
参加者への特典
参加者には、以下のオリジナル教材が提供されます。
- - 事例動画集(CD-ROM)
- - ワークシート類
- - テキストブック
- - 実践の手引き
また、研修を修了された方には「多職種連携危険予知管理者レベル1資格」の修了証も発行されます。
講師の紹介
本研修の講師である佐々木由惠氏は、日本社会事業大学の福祉援助学科の教授であり、看護師、社会福祉士としての経験も豊富です。医療・介護分野での実践に基づいた指導を行い、多職種連携の重要性を強調しています。
開催情報
この研修は、以下の日時と場所で行われます:
- - 日時: 2014年4月27日(日)または5月10日(土)
- - 場所: 東京都立産業貿易センター浜松町館(港区海岸1-7-8)
- - 受講料: 2万円(税込)
- - 定員: 各日30名(先着順)
お問い合わせ
参加希望の方は、以下の情報を明記してメールにてお申し込みください。
- - 氏名(ヨミガナ)
- - 職種(医療職/介護職/他)
- - ご連絡先
- - 希望日
詳細のお問い合わせは、一般社団法人知識環境研究会まで。