女性たちの夢、人工衛星『Emma』がJAXAへ引き渡し完了

女性たちの夢が宇宙に届く日

2024年4月15日、コスモ女子アマチュア無線クラブが自ら手掛けた人工衛星『Emma』を日本航空宇宙研究開発機構（JAXA）に引き渡しました。この衛星は2024年内にロケットで国際宇宙ステーション（ISS）に運ばれ、そこから放出される予定です。

コスモ女子アマチュア無線クラブとは？

コスモ女子アマチュア無線クラブは、宇宙業界に関心がある女性たちが集められたコミュニティで、宇宙開発の経験がないメンバーが中心となっています。彼女たちの目標は人工衛星の打ち上げを通じて、宇宙は遠い存在ではなく、誰でも挑戦できる世界であることを知ってもらうこと。

このクラブには中学生から60代までの多様なメンバーが参加しており、性別や職業にとらわれず共に学び、挑戦する姿勢が特徴です。最近では、日本初の月面着陸を果たした月探査機SLIMのデータ受信にも挑戦しており、活動の幅を広げています。

人工衛星『Emma』とは？

『Emma』は、キューブサットと呼ばれる手のひらサイズの人工衛星で、約1kgの質量と一辺が約10センチという小型の構造をしています。この衛星の名前は「絵馬」に由来し、皆の願いを宇宙に運ぶ役割を担います。

Emmaの3つのミッション

1. 宇宙絵馬：様々な人々の「想い」や「願い」を乗せて宇宙へ届けます。願い事はクラウドファンディングを通じて募集し、実際に衛星に搭載されます。

2. おみくじ：Emmaから送り返されるデータをもとに、コスモ女子アマチュア無線クラブのウェブサイトでおみくじの結果を確認できます。アマチュア無線家は自身でデータを受信し、解析することも可能です。

3. 写真撮影：Emmaが宇宙から地球の美しい景観を撮影し、その写真を地上に届けます。これらの取り組みは、多くの人に楽しんでもらえるミッションを生み出す原動力となっています。

Emmaの今後の展望

JAXAへの引き渡しが完了した『Emma』は、2024年に打ち上げを迎え、ISSから放出されます。また、この活動を通じて宇宙の魅力を広く発信するため、2024年6月から新しいクラウドファンディングを予定しています。加えて、打ち上げに合わせてライブビューイングイベントの開催も計画されており、一般の人々もその瞬間を共に楽しむことができるでしょう。

最新情報はコスモ女子の公式LINEやSNSを通じて発信される予定です。興味を持っている方は、ぜひ参加し、共に宇宙の夢を追いかけていきましょう。