東京システムハウスが「AI駆動開発コンソーシアム」を共同設立
東京システムハウス株式会社(以下、当社)は、生成AIを活用した新しいシステム開発手法「AI駆動開発」の普及を目指す「AI駆動開発コンソーシアム」を共同で設立しました。これは、特にエンタープライズ領域において、複雑かつ高度な品質が求められるシステム開発の革新を促進するための重要なステップです。
1. 設立の背景と目的
当社は、長年にわたってCOBOLのモダナイゼーションに特化した事業を展開してきました。COBOLは、現在でも多くの重要なシステムで使用されていますが、基幹システムが老朽化し、複雑化が進んでいます。また、ベテランエンジニアの引退や仕様書の消失により、レガシーシステム問題が深刻化しています。これらの課題に応えるために、AIを駆使した新たな開発手法を導入する必要があります。
「AI駆動開発」により、AIが仕様書の作成や質疑応答、開発・保守を支援することで、ベテランエンジニアの機能を代替することが期待されます。特に2025年5月には「AI ベテランエンジニア」のリリースを予定しており、より効率的で高品質なシステム開発を実現します。
2. コンソーシアムの活用法
「AI駆動開発コンソーシアム」は、企業の枠を超えた知見の共有とコラボレーションを促進することを目的としています。参加企業は、勉強会やイベントの開催、知見の体系化と共有、企業間の連携促進、提言活動などを行い、レガシーシステムの課題を抜本的に解決し、日本のソフトウェア競争力を高めることを目指します。
当社の執行役員であり、COBOLコンソーシアムの会長でもある比毛 寛之が設立メンバーとしてコンソーシアムの運営に貢献します。彼のリーダーシップの下で、さまざまな技術者や企業が集まり、連携しながら知見を深めていく環境が整っています。
3. 東京システムハウスの企業情報
東京システムハウスは、1976年に設立された独立系IT企業であり、システムの企画から開発、運用保守、マイグレーションサービス、パッケージソフトの開発まで幅広く手がけています。これまでの業界知識とノウハウを基に、近年はAIやIoTを活用した新たな開発モデルにも挑戦しています。
特に、ロボティクスやクラウド、オープンソースなどの最先端技術を駆使した製品やサービスの提供に力を入れています。これによりお客様のビジネス戦略の実現に貢献することを目指しています。
4. 終わりに
「AI駆動開発コンソーシアム」の設立は、システム開発の未来に向けた重要な一歩であり、AIの活用により日本のIT業界にさらなる革新をもたらすことが期待されます。東京システムハウスは、この取り組みを通じて技術革新を推進し、さらなる成長を目指していく所存です。