性教育不足が妊娠を招く!?
2025-10-09 13:22:28

性教育の不足が若年層の妊娠リスクを高めている実態とは

性教育の不足が引き起こす妊娠の現実



一般社団法人ソウレッジによると、日本の10代から20代の男女の中で約9.25%が「予期せぬ妊娠」を経験したことがあるとされています。これは、正しい性教育の不足が原因であると考えられています。調査対象は800名の男女であり、そのうち74名が妊娠を経験していますが、特に高校生相当の年齢までに妊娠をしている場合が多いことが明らかになっています。

調査結果の詳細



調査の中では、以下の重要なポイントが示されました。

1. 予期せぬ妊娠の実態



調査対象の9.25%にあたる74名の中で、約6割が高校生相当年齢までに妊娠を経験しました。これは、「知識を得る前に妊娠が起きた」というケースが多く、性教育の必要性を改めて浮き彫りにしています。

2. 避妊教育の現状



学校における避妊教育の取得率は十分とは言えません。調査において、各教育段階で「避妊方法とその効果」を学んだと答えたのは以下の通りです。
  • - 小学校:8.9%
  • - 中学校:25.3%
  • - 高校:30.1%

さらに、緊急避妊薬について学んだ割合は高校生でも22.6%しかありません。これでは、妊娠に対する知識が乏しいまま、リスクに直面する若者が多いのも無理はありません。

3. 妊娠経験と性知識の関係



性教育の内容をまったく学んでいない層では、予期せぬ妊娠の経験率が16.4%に達し、一方で知識の多い層では1.8%と低い結果が出ました。知識が少ないほどリスクが高まることが明確になっています。他方、「学びたかった内容」としては、避妊に関する情報が最も多く挙げられ、避妊方法や緊急避妊薬の使い方に関する知識を求める声が高いことがわかります。

4. 教育機会の欠如



調査では、「性教育を全く受けた記憶がない」と答えた人の割合は42.3%に達しました。このデータは、約4割の若者が性教育の機会を逃していることを示しています。これは明らかに、性教育の不足による課題を示唆しています。

5. 鈴木莉帆代表のコメント



ソウレッジの鈴木莉帆代表は、今回の調査について次のようにコメントしました。「若者の妊娠や妊娠に対する不安の多くは、適切な知識を持たないうちに生じています。避妊法や非常時の避妊薬の知識がないままに妊娠することが多いのです。」

彼女は、日本の性教育が「生命の誕生」や「体の仕組み」に偏り、避妊や性的同意といった実践的な内容がなおざりになっていると指摘します。そして、教育機会の不足が、若者の人生に大きな影響を与えかねない事実があると警鐘を鳴らしました。

最終的には、学校のみならず、行政や地域社会など、あらゆるステークホルダーが連携し、段階的で安心できる性教育環境を整えるべきだと強調しています。

一般社団法人ソウレッジについて



ソウレッジは、「誰もが自分の人生を、自分でコントロールできる社会」を実現するために包括的性教育とSRHR(性と生殖に関する健康と権利)の活動を展開しています。若者が正しい情報を持ち、安心して生きられる社会作りに取り組む様々な活動を通じて、重要な役割を果たしています。ウェブサイトやSNSでの情報発信も力を入れています。


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会社情報

会社名
一般社団法人ソウレッジ
住所
東京都渋谷区渋谷2-19-15宮益坂ビルディング609
電話番号

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