近畿圏中古マンション価格急上昇、シングル・ファミリー向けともに過去最高を記録

2025年5月に発表されたLIFULL HOME'Sのマーケットレポートによれば、シングルおよびファミリーマンションの価格が大幅に上昇しているという。首都圏においては、シングル向け中古マンションの平均価格が4287万円と、前年同月比121.7%の伸びを示し、過去最高を記録。近畿圏でも同様に、大阪府が牽引する形で全体の価格が上昇している。

シングル向けマンション

首都圏では、特に東京都の影響が顕著で、昨年の同月と比べ約135%の価格上昇を見せた。その一方で、神奈川県や埼玉県、千葉県はほぼ前年と同等の価格で推移しており、東京都の上昇によって全体の平均が引き上げられた形だ。この傾向は大阪府でも同じで、大阪市中心部の6区で前年比148.7%という驚異的な上昇率が記録されている。

また、地方4市の中でも福岡市が前年比140.2%と急激な価格の伸びを見せ、近年の外国人投資や地方移住の影響が感じられる。これにより、シングル向けとなる1Kや1LDKの需要がさらに高まることが予想される。

ファミリー向けマンション

ファミリー向けの市場も好調で、首都圏では平均で4668万円、近畿圏では2976万円と双方で過去最高を更新した。東京都の平均価格は前年同月比135%を記録し、特に東京の中心六区では大きな価格上昇が見られる。

大阪市でも同様の傾向が見え、大阪市中心部の価格は150%を超える上昇を示しており、近畿圏全体の価格上昇に寄与している。特に大阪市中心6区は㎡当たりの単価でも145%と大幅に値を式している。この価格の高さは、都市部での生活を求めるファミリー層の需要を示すものであり、今後の住まい選びにおいても影響を与えるだろう。

マーケットの展望

現在の不動産市場においては、シングル向けもファミリー向けも急激に価格が上昇していることが特徴として挙げられる。これには、都心部の利便性や新たなライフスタイルの変化が関与していることが考えられ、価格の高騰は今後も続くのではないかという見解が多い。

不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』が提供する情報に仕組まれたデータを読み解くことで、成功する住まい選びが実現できることを願いたい。今後の動向にも注目していきたい。

来月のリポートでは、賃貸市場や一戸建て価格の動向も併せて発表される予定なので、引き続き目が離せない。