ZOZOグループ、全社員対象の生成AI研修を実施
株式会社ZOZO(千葉県千葉市)は、生成AIを使用した業務の生産性向上とスキルの強化を目指し、全社員向けの研修を実施しました。約1,300人が参加したこの研修では、生成AIの効果的な使い方を学ぶことができました。
この研修の結果、受講者の78.8%が週に1回以上生成AIを業務で活用していることが確認されました。この数字は、研修前の34.0%から大きく向上したもので、特に管理職の活用率は高く、部長職以上では92.4%、課長職以上でも81.6%が週に1回以上の利用を報告しています。活用の主な用途は、ドキュメントやメールの作成が中心で、次いで情報収集やプログラミング、企画に関する壁打ちが続いています。
ZOZOグループの経営戦略
ZOZOグループは、経営戦略として「MORE FASHION × FASHION TECH」を掲げています。この戦略のもと、ファッションとテクノロジーを融合させ、お客様に新しい価値を提供することを目指しています。生成AI技術の進化が進む中、社員一人ひとりの理解と応用力の向上が求められると考え、全社的なリテラシー強化を目指す研修を行いました。
研修内容と受講生の反応
研修では、生成AIを活用し実績を上げている社員から収集した情報を基に、100件の実践的な活用パターンを紹介しました。このアプローチにより、受講者は業務への応用イメージを抱きやすくなり、生成AIに対するハードルが下がったと好評です。参加者は自身の業務に役立つ内容を学び、積極的に研修に参加したと報告しています。
また、研修以外でも、業務効率化のニーズをヒアリングした結果、約100人の社員から様々な意見を集めました。その情報を基に、ZOZOTOWN上でのアイテムレビューガイドライン違反を抽出する「アイテムレビューパトロール」など、合計44件の業務効率化ツールが自社開発されました。これにより、業務の効率性が向上しただけでなく、生成AIへの社内の理解も深まりました。
これらの取り組みを通じて、エンジニアリング部門のみならず、さまざまな部署で多くの社員が生成AIを活用しているとの声も上がっており、ZOZOグループ全体での生成AIの利用を促進しています。
今後の展望
ZOZOグループは、今後も経営戦略に基づき、生成AIを始めとするAI技術を業務や事業に適用していく方針です。先進的な技術を活用することで、より多くのお客様に新しい体験を提供し続けることを目指しています。これからのZOZOグループの進展に目が離せません。