三谷産業が「食品開発展2025」に出展
石川県金沢市を拠点とする三谷産業株式会社は、2025年10月に東京ビッグサイトで開催される「食品開発展2025」において、同社が独自に開発した液状の「えのきエキス・えのき濃縮だし」を紹介します。また、新たに開発中の粉末タイプも初めて披露される予定です。
これらの商品は全て長野県産のえのき茸を100%使用しており、化学調味料や酵母エキスは一切不使用。えのき茸本来の旨味を最大限引き出すことを目指した調味素材となっています。これによって、自然由来のグルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸が生み出す持続的な旨味体験が可能です。
実際の味わいと評価
三谷産業が行った液状タイプの試食品ヒアリングでは、参加者からは「雑味がなく、他の素材の風味を引き立てる」と高い評価を得ています。この新しい調味素材は特に隠し味としての使用に適しており、調理の幅を広げることが期待されています。
水産系だし原料の供給不足に対応
近年、カツオや昆布などの水産系だし原料は、様々な要因から漁獲量が減少しており、価格も高騰しています。特にカツオは近海への回遊量が減少傾向にあるため、今後の漁獲も厳しいものとなる見通しです。そこで三谷産業は、安定供給が可能な国産の「えのき茸」を使用しただし製品を提供することで、今後の供給不足の課題解決に貢献することを目指しています。
また、今回の展開では新たに開発中の粉末タイプのだしにも注目です。この製品は取り扱いが容易で、さまざまな食品への応用が期待されています。展示会では来場者が試食や試飲を通じて、その味を実際に体験できる機会があります。
展示会の概要
- - 展示会名: 食品開発展2025
- - 日時: 2025年10月15日(水)~17日(金) 10:00~17:00
- - 会場: 東京ビッグサイト西1・2・4ホール&アトリウム(ブース番号:1-384)
- - 主催者: インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
未来への展望
天然素材エキス・だしの全国市場規模は約1,000億円と見込まれており、三谷産業はこの分野でのさらなる成長を目指しています。きのこ由来の新たな調味料の価値を創造することで、業界全体の進展に寄与していくことに取り組むとのことです。
三谷産業とは
三谷産業は石川県金沢市で創業以来97年の歴史を持ち、ベトナムにも拠点を設けて31年となります。化学品や情報システム、樹脂・エレクトロニクス、空調設備工事、住宅設備機器、エネルギーといった多岐にわたる事業を展開。商社としての機能を持ちながら、時にはメーカーやコンサルタントとして最適なソリューションを提供しています。2025年3月期には連結売上高が約103,072百万円、連結従業員数は3,563名を誇ります。今後も革新を追求し、「創業90年を越えるベンチャー企業」として発展を続けることでしょう。
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