ジールがスズキにおけるデータ活用を加速する統合基盤を構築
株式会社ジール(東京都品川区)は、スズキ株式会社(静岡県浜松市)に対してデータ活用を促進する統合基盤の導入を支援しました。この基盤は、全社員が必要なデータを手軽に利用できることを目的としています。
背景と課題
スズキは世界的な総合モビリティメーカーとして、近年の市場環境の変化に迅速に対応するために、データを基にした意思決定が求められています。現在、同社は「100年に一度の大変革期」とも言えるほどの急速な変化に直面しており、この変化に臨むための基盤作りが急務でした。
しかし、全社的なデータのサイロ化が進んでおり、各部門のデータが閉じられているため、必要なデータを集めるのには時間と労力がかかっていました。データの鮮度や正確性も懸念されており、この状況を打破するためにスズキは統合基盤の構築を開始しました。
Denodoの採用
スズキが注目したのはデータ仮想化という技術です。これは物理的にデータを移動させずに、リアルタイムで必要なデータを提供できる方法です。データは論理的に統合され、利用者がデータを簡単に検索できるようになります。
このデータ仮想化を実現するためのソリューションとして選ばれたのが、Denodo Technologiesの提供するDenodoでした。特に、一般ユーザーでもっ直感的に扱える点が大きな魅力となり、ジールが導入の支援を行っています。
導入効果と今後の展望
Denodoの導入により、スズキはデータ活用のスピードを劇的に向上させています。従来はデータを集めるのに長い時間を要していましたが、Denodoの使用により、必要なデータの取得は最短ゼロ秒にまで短縮されました。この変化により、ビジネスユーザーは即座にデータを分析し、価値のあるインサイトを得ることが可能になりました。
スズキはまた、業界でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために、役員や管理職向けにIT研修を実施し、データを使いこなせるマネジメント層の育成にも力を入れています。この取り組みにより、データ活用が自分たちの課題として認識されるようになりました。
さらに、Denodoの最新版でAI機能が追加された「Denodo V9 Enterprise Plus」へのアップグレードも行っており、今後のデータ活用の進展が期待されます。
企業概要
株式会社ジールは、デジタルトランスフォーメーションを支援することを企業の使命とし、30年以上の実績をもとにさまざまな企業のDX実現に貢献しています。自社製品としては、クラウド型データ分析基盤やAIを活用したサービスなど、多岐にわたるソリューションを展開しています。今後もジールは、すべての人々がデータを活用できる社会の実現を目指して活動を続けていきます。