箱根観光DXマップ
2024-01-22 18:36:00

箱根温泉に新たな風を吹き込む観光DXデジタルマップの登場

箱根温泉エリアにおいて、観光の未来を変える「箱根観光デジタルマップ」が本格稼働することが発表されました。このプロジェクトは、株式会社日立システムズやランドブレイン株式会社と協力した箱根温泉DX推進コンソーシアムによって進められ、地域内外のさまざまな機関が連携しています。

観光客が多く訪れる箱根温泉では、昨今の訪問者数の急増に伴う「オーバーツーリズム」が問題となっています。この対策として、政府が昨年10月に策定した「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」にもこのプロジェクトが組み込まれています。箱根観光DX推進コンソーシアムでは、観光客が各種施設や観光スポットを効率的に訪れることができるよう、空いている時間帯や場所への誘導を実現し、地域住民との共存を目指しています。

デジタルマップリリーススケジュール


「箱根観光デジタルマップ」のプレリリースは2023年11月6日から始まり、飲食店やおすすめルート、駐車場の混雑状況の情報が提供されます。

続いて、12月11日には渋滞情報や公共交通の運行状況、さらには箱根登山バスや箱根登山電車の時刻表も加わります。そして2024年1月31日には、箱根のアクティビティをより快適に楽しむための詳細情報や観光データのAPIが公開される予定です。

デジタルマップの主な機能


このデジタルマップの特徴の一つは、リアルタイムの渋滞情報を提供する機能です。AIカメラが箱根町内の交通状況を監視し、それに基づいた混雑予測が表示されます。また、交通規制に関する情報も紹介され、防災対策にも貢献します。

箱根町内の駐車場の混雑状況も確認できるため、車を利用する観光客にとって非常に便利です。さらに、飲食店については、リクルートが開発した混雑状況を可視化するアプリを利用することで、待ち時間のストレスを軽減。オンライン予約も可能になり、よりスムーズな飲食体験が提供されます。

また、各種観光施設のデジタルクーポンも提供され、観光客のお得な体験をサポート。このように、観光の効率化と利便性の向上が図られています。

情報の視覚化と利便性の向上


マップでは、基本的な情報として飲食スポットや観光スポット、買い物スポット、アクティビティやガイドツアーについても詳細が掲載されています。さらに、タイムシフト観光を提案することで、観光客の訪問時間の分散化を実現し、混雑を避けて楽しむ新しい観光スタイルを提案しています。

箱根観光デジタルマップは多言語対応(英語、韓国語、中国語)もしており、さまざまな国から訪れる観光客にとっても利用しやすい設計です。自分の好みに応じた観光プランを簡単に立てられるようになっており、今まで以上に多くの訪問者にとって魅力的な観光地となることが期待されています。

この取り組みは、観光庁が推進する「事業者間・地域間におけるデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化」の枠組みの中で進められています。今後、このデジタルマップに集積されたデータが、APIを通じて段階的に公開される予定であり、箱根を舞台にした新しい観光サービスの創出が期待されています。

この「箱根観光デジタルマップ」は、箱根の魅力を新たに引き出すための重要な一歩です。観光客のニーズに応えつつ、持続可能な観光地を作り上げるために、この取り組みから目が離せません。

会社情報

会社名
一般財団法人箱根町観光協会
住所
神奈川県足柄下郡箱根町湯本256
電話番号
0460-85-5443

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