研究活動をDX
2022-02-24 10:00:17

研究活動のDXを実現するプラットフォーム『Wizdom』がβ版を公開

『Wizdom』のデジタルトランスフォーメーションがもたらす研究革新



最近、大学や研究機関の研究活動を支援する新しいプラットフォーム『Wizdom』がβ版の提供を開始しました。このクラウドサービスは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて、研究室での研究活動を全体的に最適化することを目指しています。直接的には、研究者がデータを一元的に管理できる環境を提供し、イノベーションを促進することを目的としています。

研究現場の課題とは



現在、多くの研究室では実験データが紙のノートや各研究員のPCに分散して管理されています。このような雑多な管理方法により、実験に必要なデータを見つけ出すのに時間がかかり、実際には実験の約70%が過去データの探索に費やされているとも言われています。さらに、データがデジタル化されていないことから、研究の進展もスムーズに進むことは少ないのが現状です。従来は、データの管理や記録を行うためのツールがいくつか存在しましたが、ワークフローの一部にしか対応していないため、根本的な非効率の解消には至っていませんでした。

『Wizdom』の導入効果



1. 統一されたデータ入力



従来の方法では、各研究員がまっさらな紙のノートに思い思いに情報を記入します。そのため、情報の粒度がばらばらで他の人が理解するのが難しいことがありました。しかし、『Wizdom』には用意されたテンプレートがあり、全ての情報が統一され、誰でも理解しやすくなります。

2. 相互チェック機能の強化



研究データを口頭やチャットで管理する現行の方法では、過去の議論や経緯が失われがちです。その点、Wizdomでは、研究データに関連付けて確認や承認が行えるため、科学的な正当性が保たれ、プロセス追跡が可能になります。

3. クラウド保存と権限管理



これまでのように紙のノートや共有ストレージを併用する方法では、データの管理が煩雑で、必要なときにデータを見つけるのが難しくなります。Wizdomでは、関連するすべてのファイルがクラウド上で一元管理され、セキュリティや権限の管理も簡単に行なえます。

4. 自動タスク管理



個人がそれぞれ研究タスクを管理する従来の方法は、特に役職や学年が上がると複雑になりがちでしたが、Wizdomは、登録された研究データに基づき、自動でタスクリストを生成し、研究者が本来の研究活動に集中できる環境を整備します。

PRESの創業背景とビジョン



株式会社PRESは、「イノベーションのインフラを確立する」というミッションのもと、2020年に設立されました。代表の大滝氏は、アカデミアや研究領域向けの新たなサービス提供に注力することで、研究の効率化を推進し、イノベーション創出のサポートを目指しています。今後は、岸田政権の科学技術立国推進にともない、10兆円規模の大学ファンドを活用した研究支援も期待されます。

日本のアカデミアが抱える課題に対する解決策として『Wizdom』が登場することで、より効率的で効果的な研究活動が実現されることが期待されます。今後の発展が楽しみです。

会社情報

会社名
株式会社PRES
住所
東京都渋谷区恵比寿恵比寿ガーデンプレイス27階
電話番号

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