ベリサーブが無線機器指令に対応した試験機関として認定
株式会社ベリサーブは、ソフトウェアの品質向上支援に取り組んできた企業であり、去る2025年6月30日にPJLAから、EU無線機器指令(RED)に関する整合規格「EN 18031-1」と「EN 18031-2」の試験機関として認定されました。この認定は、サイバーセキュリティ対策が特に重要な無線機器に対して信頼性の高い評価を提供することを意味します。
認定の背景と重要性
最近、IoT(Internet of Things)機器の普及にともない、サイバー攻撃や個人情報の漏洩といったリスクが増大しています。特にEUでは、2025年8月1日以降、無線機器は「EN 18031-1」と「EN 18031-2」に準拠することが求められ、これによりサイバーセキュリティ要件の遵守が義務付けられます。この背景には、経済産業省がIoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度構築方針を発表するなど、規制が強化されるマーケットのニーズがあります。
“EN 18031”について
「EN 18031-1」では、インターネットに接続された無線機器に共通するセキュリティ要件が規定され、一方で「EN 18031-2」は、個人情報や位置情報を扱う無線機器に対する特有の要件を設けています。これらの基準に準拠することは、製造者にとって国際的な信頼性を高めるために欠かせない要素となります。
ベリサーブの試験機関の役割
認定を受けたベリサーブは、今後、無線機器に対してこれらの規格に基づく試験を実施し、その結果を試験報告書として提供します。この報告書は、国際的に互認された試験機関によって承認されたものであり、製造者にとっては欧州向け無線機器の試験負担を軽減する大きなメリットです。
今後の展望
また、ベリサーブは「EN 18031-3」(金融取引や仮想通貨を扱う無線機器に対する要件)に関する試験機関としての認定取得に向けた準備も進めています。これにより、ベリサーブは IoTセキュリティの領域においてさらなる価値を提供することが可能となります。さらには、経済産業省が定める「情報セキュリティサービス基準」に則った機器検証サービスにも対応し、多様なセキュリティ対策の支援を行う予定です。
会社概要
ベリサーブは、2001年に設立され、名実ともにソフトウェアテストやサイバーセキュリティに関する専門的なサービスを展開しています。今後も、それぞれのサービスの質を向上させていくための取り組みを続け、顧客の信頼を大切にしながら、産業界におけるセキュリティの重要性を広めていくところです。
代表者:代表取締役社長 新堀 義之
本社:東京都千代田区
* URL:
ベリサーブ公式サイト
この認定を通じて、ベリサーブは無線機器の品質向上を促進し、企業が安全なプロダクトを世界に提供できる環境を構築する努力を続けていくでしょう。