岩手銀行、久慈市での太陽光発電プロジェクト始動
株式会社岩手銀行は、地域への脱炭素化とエコシステムの形成に向けた取り組みとして、manordaいわて株式会社を運営主体とし、岩手県久慈市において太陽光発電事業を本格的に展開することを発表しました。これは中期経営計画の重点戦略である「環境ビジネス推進強化」の一環であり、地域の持続可能な発展を目指すものです。
プロジェクトの背景
岩手銀行は昨年8月に再生可能エネルギー関連事業を立ち上げ、久慈市に公表された利用可能な発電場所を活かすことが決まりました。当プロジェクトは、地域新電力会社や自治体、地域住民の協力を得て、再エネ電力を地域内で循環させる体制を整えることを目的としています。
この取り組みは、地域のエコシステム形成や、経済循環モデルの確立を通じて、再生可能エネルギーの需要に応える新たな供給網を提供することを目指しています。目標は、地域の脱炭素化の促進と、経済価値の域内循環です。
プロジェクトの目的
この再エネ関連事業には主に以下の三つの目的があります。
1.
地域脱炭素化の推進: 地域の需給適合によって脱炭素化を促し、エネルギーと経済価値の域内循環を図る。
2.
地域事業者の経済循環モデル: 発電設備の構築や維持管理を地域事業者に委託し、域外流出を防ぎつつ、全般の事業を地域内事業者で完結させる。
3.
新たな事業領域の開拓: 金融以外の領域へ挑戦することで、新たな収益機会を得て、グループ全体の収益を強化。
プロジェクト概要
発電事業概要
- - 事業者: manordaいわて株式会社
- - 発電種類: 太陽光発電
- - 想定年間発電量: 約2,170,000kWh(一般家庭約500世帯分)
- - 発電場所: 岩手県久慈市夏井町(3ヵ所)
- - 運転開始予定時期: 2025年1月
発電・供給の流れ
プロジェクトでは、発電した再エネ電力を久慈地域エネルギー株式会社に供給し、そこから自治体や地域事業者、一般家庭への小売供給が行われます。さらに、一部は岩手銀行の店舗で利用することで、再エネ電力の自己調達も進める計画です。
ハイブリッド蓄電所の実証事業
また、本プロジェクトでは、NR-Power Lab株式会社との連携によって、ハイブリッド蓄電所のビジネスモデル構築に向けた実証事業も実施されます。この取り組みにより、省エネ・再エネ電力活用の新たなモデル創出が期待されています。
結び
岩手銀行が進めるこの再生可能エネルギー供給プロジェクトは、地域の持続可能な発展に寄与することを目指した重要な一歩です。地域との協力によって、これからも皆が benefittingできるエコシステムの形成を進めていくことでしょう。