Kongがいすゞ自動車にAPI管理基盤「Kong Konnect」を提供開始
Kong株式会社は、いすゞ自動車株式会社に対して、API管理基盤「Kong Konnect」の提供を開始したと発表しました。この取り組みは、いすゞ自動車の中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」の実現を支援するものであり、商用モビリティソリューションの創出をサポートします。
背景と必要性
API(アプリケーションプログラミングインターフェース)は、異なるソフトウェア間の相互作用を可能にする技術であり、現在のビジネス環境においては欠かせない要素となっています。いすゞ自動車では2030年までに「商用モビリティソリューションカンパニー」としての変革を目指しており、自動運転、コネクテッド、カーボンニュートラルの3つの新事業領域に挑戦しています。この変化には、API技術を利用したサービス間の連携が不可欠です。
Kong Konnectの導入により、社内外のシステム間で安全なAPI連携が可能となり、マイクロサービスの導入によるシステムの疎結合化と再利用性向上が期待されます。また、APIファーストの考え方に基づき、アジャイル開発のプロセスが加速し、開発の効率化が図られます。
Kong Konnectの特長
Kong Konnectは、APIライフサイクルの管理を一元化し、スモールスタートが可能なプラットフォームです。特定の環境に依存しないため、ロックインのリスクが低いことも大きな魅力の一つです。また、技術支援サービスにより、実際の運用時にも手厚いサポートを受けることができます。
このような特徴から、Kong Konnectは様々な業界で実績を構築しており、特に製造業や金融業界において効果を発揮しています。いすゞ自動車のAPI開発も、セキュリティとパフォーマンスを確保しながら信頼性の高いサービスを提供できることが期待されています。
今後の展望
Kongとの連携により、いすゞ自動車はAPI基盤の強化を図り、認証・認可、流量制御などの共通基盤の提供を進めていきます。これにより、基幹システムからフロントエンドまでを含めたAPI活用が整備され、開発負荷の軽減が実現します。
また、すでに存在するDevSecOpsパイプラインにAPI開発のプロセスを組み込むことで、一貫性を向上させ、さらなる効率化を図る予定です。AI技術の導入やルール整備を進めることで、いすゞ自動車は市場の変化に柔軟に対応し、競争力を高めることができるでしょう。
いすゞ自動車のコメント
いすゞ自動車のソリューションエキスパート部 部長、金山昌弘氏は、「APIは社内外のシステムをつなぐ基盤であり、柔軟かつスピーディーなサービス開発に不可欠」と語り、Kong Konnectの導入に期待を寄せています。
まとめ
Kongといすゞ自動車の提携により、APIを活用した新たなビジネス価値の創出が加速していくでしょう。商用モビリティの未来を見据えた両社の取り組みが、今後の業界に与える影響は大きいと考えられます。持続可能な社会の実現に向け、今後も革新を続けていくことでしょう。