2024年第2四半期における高級時計二次流通市場の価格動向

2024年第2四半期の高級時計市場動向

世界的に存在感をもつ高級時計のマーケットプレイスChrono24（クロノ24）が、2024年第2四半期の高級時計の二次流通市場における価格動向を発表しました。この調査は、Chrono24が提供する独自のインデックス「ChronoPulse（クロノパルス）」のデータを基にしています。

高級時計価格指数の減少

2024年第1四半期には価格の上昇傾向がみられましたが、2024年第2四半期には価格が若干減少したことが報告されています。具体的には、価格の減少幅は-0.99%で、前年同期の-0.81%からさらにわずかに悪化した結果となりました。この動きは、市場全体に影響を与える可能性があるため、今後の市場の行方が注目されます。

ブランドごとの価格変動の顕在化

Chrono24は、13のブランドの価格動向を分析しましたが、そのうち価格が上昇したのはカルティエ（6.14%）とブライトリング（1.71%）の2ブランドのみでした。他のブランド、例えばタグ・ホイヤーやオメガは軽微な減少を記録し、全体の傾向に従っていることが示されています。

しかし、特に悪化したのはヴァシュロン・コンスタンタンで-6.31%の減少を見せました。これに加えて、パネレイやウブロも同様に大きな下落の影響を受けており、ブランド間での価格の動向の違いが顕著に現れています。

市場の中心が変化

Chrono24のブランドエンゲージメント責任者、バラシュ・フェレンツィ氏は、「コレクターと愛好家が再び市場の中心に戻ってきた」とコメントしました。これまでの市場では、短期的な利益を狙う消費者が多く存在しましたが、最近では情熱をもってコレクションを楽しむ人々が主導権を握り始めています。

実際、Chrono24プラットフォームでの取引量は減少していないどころか、愛好者たちはより手に入りやすくなった価格での購入を楽しんでいます。価格の下落にも関わらず、今後の資産価値向上を期待する姿勢が見られます。高級時計市場全体は近5年間で30%以上の成長を示しており、長期的な視点での市場の健全性が示唆されています。

ChronoPulseの役割

「ChronoPulse」とは、600,000件以上の実際の取引データを基にした独自のインデックスツールです。これにより、主に取引が行われる14ブランドのパフォーマンスが分析され、2019年以降の価格動向について洞察を与えています。Chrono24ウェブサイトや公式アプリからアクセスすることが可能で、多くの時計ファンに利用されています。

Chrono24の紹介

Chrono24は、2003年以来にわたり業界のリーダーとして高級時計に特化したオンラインマーケットプレイスです。120カ国以上から集まった約3000の販売業者と3万人以上の個人販売者が出品する時計の数は、約50万点に上ります。365日、常に安心して取引を行える環境を提供しており、世界中の時計愛好家たちの「Home」となることを目指しています。さらに、日本国内でも安心して利用できるよう、日本語対応のサポートチームが設けられています。

公式Instagramアカウント

最新情報や魅力的な時計情報を知りたい方は、Chrono24の公式Instagramアカウント@chrono24.japanをチェックしてみてください。新たな時計との出会いや市場の動向など、興味深いコンテンツが盛りだくさんです。

高級時計市場はその変化と流動性が魅力の一部です。このような状況を踏まえ、市場での動きから目が離せなくなっています。