能と狂言の伝統芸能
2026年7月1日、株式会社大修館書店から待望の『能と狂言の大事典』が刊行される。この大部の事典は、約4800もの項目を収録し、現代においても重要な位置を持つ日本の伝統演劇、能と狂言を包括的に解説している。著者陣は、竹本幹夫を筆頭に、橋本朝生、高桑いづみ、西村聡、永井猛など、各分野の権威たちだ。
能・狂言の歴史と現代の広がり
能と狂言は、600年以上の歴史を持つ演劇として、世界でも最も古い伝統芸能の一つである。この事典は、近年の能・狂言の新しい評価や国際活動の広がりを解説し、初心者にも理解しやすいよう工夫されている。特に、世阿弥の『風姿花伝』がユネスコの世界の記憶に登録候補になったり、山本能楽堂がシビウ国際演劇祭での殿堂入りを果たしたことなど、国内外の関心を呼び起こしている。
事典の際立った特徴
この事典の最大の特徴は、累計で約4800項目にわたる内容だ。能楽の曲目、演出技法、歴史的背景編集されており、さらにはなんと14000の研究文献が引用されている。これにより、能と狂言がどのように発展し、現在どのように捉えられているのかを知ることができる。また、「謡の記号一覧」や「能楽史年表」などの付録も充実しており、専門家だけでなく、一般の読者にとっても貴重な参考資料となるだろう。
熟練の専門家たちによる執筆
全体を通して65名の専門家が18年かけて執筆したというこの事典は、単なる辞典ではなく、能楽の深淵を探るための重要な資料である。特に、各項目は歴史的視点からなぜ現代のように発展したのかを考察しており、知識の深さと広さは類を見ないものである。
書誌情報
『能と狂言の大事典』はB5判、1040ページ、上製函入で、価格は35200円(税別32000円)。ISBN番号は978-4-469-01293-4で、2026年7月1日に発売される予定である。
まとめ
本書は、現代日本において古典芸能が抱える問題を考察しつつ、能楽の魅力を多角的に探求するための一助となることを目指している。能や狂言を一層理解するための貴重な資料であり、専門家はもちろん、多くの人々が手に取るべき事典である。