BlueMarkとSIMIの提携がもたらす新たな可能性
このたび、アメリカ・デラウェア州の非営利法人BlueMarkと、日本の一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(SIMI)が提携覚書を締結しました。これにより、二者は日本のサステナブル・ファイナンスおよびインパクト・ファイナンス市場の健全な拡大に向けて協力強化を図ります。
提携の背景
BlueMarkとSIMIは以前から非公式に協力関係を築いてきましたが、今回の正式な合意により、より多くの方針を具体化することが可能になりました。特に、インパクト投融資やサステナブル・ファイナンスにおける高品質なインパクト測定・マネジメント(IMM)の重要性を周知させることで、さらなる理解と普及を目指します。
具体的な協力内容
提携の成果として、以下のような活動が予定されています。まずは、新たな知見や成功事例を収集し、関係者全体に効果的に共有することです。これにより、日本国内における認識を高め、新たなビジネスチャンスを生み出すことが期待されます。
また、IMMに関するグローバルなトレンドや洞察を提供し、英語圏のインパクト投資市場において、日本の状況を適切に紹介する場も設けます。これにより、日本のインパクト投資コミュニティが国際的な議論に参加する機会を増やしていきます。
さらに、インパクト投融資の分野における独立検証サービスの役割を広めることにも取り組み、このサービスに関する情報提供を行うことで、さらに多くの企業や投資家にその利用を促すことが目指されています。
代表者の意見
BlueMarkのCEOクリスティーナ・レーヨンフブッド氏は「グローバルな課題に対処するためには、インパクト投資の拡大が必須です。それを規律を持って進める必要があり、強力なIMMが信頼の確保に寄与します。この提携により、私たちの知識やベストプラクティスの共有を推進し、互いに学び合える環境を作りたい」と強調しました。
一方で、SIMIの代表理事・今田克司氏は、「日本におけるIMMの認識は急速に向上しています。BlueMarkの知見を привнестиし、日本の好事例を世界に発信することで、国際的な意見交換を深めていきたい」と語りました。
今後の展望
BlueMarkとSIMIは、ウェビナーや各種イベントを通じて、インパクト投資やサステナブル・ファイナンスに関する情報提供を行う予定です。このような取り組みが、日本におけるサステナブル・ファイナンスの進展を促進し、さらには国際市場への展開を後押しすることを期待しています。
最後に、この新たな提携は、社会的課題に対応するためのインパクト投資の重要性を再認識させるきっかけとなるでしょう。今後、どのような成果が生まれるのか、ますます注目が集まることでしょう。