台湾EUKA Power社との蓄電池開発プロジェクトがスタート
マーチャント・バンカーズ株式会社は、台湾のEUKA Power社との協力により、計200MW/800MWhの系統用蓄電池開発プロジェクトに取り組むことを発表しました。このプロジェクトは、日本国内では最大規模の蓄電池システムとなる予定です。2025年9月1日に基本合意が締結され、今回新たに2社の出資者が正式に決定し、プロジェクトの具体的な開発が始まります。
プロジェクトの概要
プロジェクトの第一号案件においては、既に建設地が決まっており、出資者は特別目的会社を設立して開発を進めます。各出資者は、開発の各段階で合意した金額を出資し、マーチャント社がその資金を管理します。最初の出資金は、2025年11月14日までに提供される予定です。
出資者の紹介
出資者として選ばれたのは、以下の2社です。
1.
Mobius Renewable Energy Co.,Ltd.(橙然能源股份有限公司)
この会社は再生可能エネルギーを専門とするシステム会社で、蓄電池の開発に出資すると同時にエネルギー管理システム(EMS)の供应も行います。将来的には、丸紅グループと連携して東南アジアにおける再生可能エネルギー事業を展開する計画です。
2.
ENERGY FOCUS, INC.
米NASDAQに上場しているこの企業は、軍需および海上用の照明機器を提供しており、本プロジェクトでは蓄電池周辺のシステム構築を担います。
今後の展開
本プロジェクトでは、2025年12月頃に、EUKA Power社及び他の関係者と正式契約を締結する見込みです。特に、九州を中心とした日本国内での系統用蓄電池開発プロジェクトについての契約も視野に入れています。基本合意書の有効期間は、2025年9月1日から1年間です。この間に具体的な契約が結ばれるかが注目されます。
収益構造
マーチャント社がこのプロジェクトから得る収入は、特別目的会社のアセットマネージャーとしての管理報酬のみとなる見込みです。他に収益源は想定していないため、内部での資金マネジメントが重要となります。
まとめ
今後の政府のエネルギー政策にも影響されるこのプロジェクトは、近年の再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、新たなビジネスモデルを確立する可能性があります。マーチャント・バンカーズ社は今後の進展に注目が集まる中、確かな歩みを進めることでしょう。