ペッツファーストグループの2024年11月度マンスリーレポート
“Pets always come first”の理念をもとにペットショップ「Pʼs-first」を展開しているペッツファーストホールディングス株式会社は、2024年11月度の流通過程における重要な指標を発表しました。
流通数と健康状況
2024年11月1日から30日までの間に、ペッツファーストグループが取り扱ったペットの頭数は1,564頭で、契約数は1,573頭に達しました。里親譲渡数は23頭で、解約数は10頭となっています。特筆すべきなのは、売れ残りや行き先が不明なペットは一頭もいなかったことです。これは、同社の取り組みが着実に進展している証拠です。
しかしながら、病気や疾患により死亡事故が発生したことも報告されています。合計で14頭の死亡が記録され、死亡率は0.89%でした。内訳を見ると、低血糖や消化器疾患、呼吸器疾患が主な原因でした。特に低血糖は、体が小さなペットに多く見られる問題で、今後の対策として、獣医師による健康チェックと、店舗での緊急対応を強化する方針です。
死亡事故ゼロプロジェクトの取り組み
ペッツファーストグループは“ペットの死亡事故ゼロ”を目指し、獣医師を中心に「死亡事故ゼロプロジェクト」を推進しています。このプロジェクトを通じて、病気の発見や医療措置の迅速化が図られ、死亡率の改善が見られています。特に冬季はペットが体調を崩しやすくなるため、温湿度管理や消毒の徹底に取り組んでいます。
生後60日齢以上への取引基準引き上げ
また、ペッツファーストグループは、ペットの心身の健康を守るために、取引日齢基準を生後57日齢以上から60日齢以上に引き上げる方針を発表しました。これは、ペット業界における日齢偽装問題に対する重要な対策として位置付けられており、11月度の数値では、取引内で60日齢以上の割合が96.9%に達しました。2025年2月末までには100%を目指すとのことで、取り組みが進行中です。
ショップの役割とスタッフの取り組み
ペッツファーストグループでは、全国に70店舗以上を展開し、毎年多くの顧客に「ペットと共に暮らす幸せ」を提供してきました。各店舗では、管理スタッフと獣医師が連携し、定期的な健康チェックや温湿度管理を実施しています。
さらに、店舗スタッフは「獣医師監修ペッツファースト社会化トレーナー」の資格を取得し、ペットの社会化促進に努めています。犬や猫の社会化期において、様々な刺激に慣れさせることで、ペットの適切な行動を育むことを目指しています。
まとめ
今後もペッツファーストグループは、ペットの健康管理に力を入れ、顧客との信頼関係を築いていく方針です。死亡事故の防止やペットの社会化促進の取り組みが継続されることで、さらなる改善が期待されます。今後の展開に注目です。