新たなシードルの冒険
2022-04-19 09:00:02

日本と海外を繋ぐ新たなシードルの冒険、GLOBAL CIDER CONNECTの魅力

日本と海外を繋ぐ新たなシードルの冒険、GLOBAL CIDER CONNECT



近年、日本のシードル市場に新たな動きが生まれている。それが「GLOBAL CIDER CONNECT」というプロジェクトだ。これは、国内の5つの醸造所がそれぞれ海外の5つの醸造所と手を組み、シードルの共同醸造を行うという試みである。1950年代のバブル期以来、日本のシードルはその存在感を高めつつあるが、未だに多くの人々には「新しい飲み物」と捉えられているのが現状だ。そこで、このプロジェクトは日本のシードルを国際的に広める一手として立ち上げられた。

プロジェクトの背景と目的



シードルは古くから世界中で楽しまれてきた飲料であり、これまでの歴史や文化、技法によって多彩な味わいが生まれている。しかし、日本ではシードルの文化はまだ根付いていない。海外では確立されたシードル文化が存在する一方で、日本はその流行の後塵を拝している状況だ。このプロジェクトはその「ガラパゴス化」から脱却し、日本のシードル市場に新たな多様性をもたらすことを目指したものである。

日本の醸造所が国際的なパートナーと協力することで、シードルの製造技術や文化を学ぶことができ、これにより品質向上や商品開発力の向上を図ることができる。その成果が集中してお披露目されるのが、この試飲イベントなのである。

一斉お披露目のイベント



2022年5月7日、東京都中央区にある「銀座NAGANO」で、GLOBAL CIDER CONNECTの完成報告会が開催される。この日は、国内外の醸造所が共同で製造したシードルが一斉に解禁される特別な日となる。メディアや酒販関係者向け、第2部は一般の方向けに開かれるこのイベントでは、シードルの試飲や商談が行われる予定だ。

参加する醸造所とそのコラボ相手



このプロジェクトには5つの日本醸造所が参加し、それぞれが異なる国の醸造所とコラボしている。いずれも特色あるシードルで、各国の文化や製法が融合した結果、生まれたシードルは実に多様だ。たとえば、カモシカシードル醸造所とノルウェーのAlde Sider、喜久水酒造株式会社とスペインのZapiain Sagardoaなど、世界各地の名だたる醸造所との交流が実現している。

参加醸造所リスト


1. カモシカシードル醸造所 (ノルウェー: Alde Sider)
2. 株式会社VINVIE (オーストラリア: Willie Smith’s Cider Makers)
3. 喜久水酒造株式会社 (スペイン: Zapiain Sagardoa)
4. 株式会社道FARM&CIDERYKANESHIGE (アメリカ: Blake's Hard Cider)
5. 有限会社フルーツガーデン北沢マルカメ醸造所 (デンマーク: Æblerov)

イベントの詳細と参加方法



イベントは2部制で開かれ、参加費用は一般の方向けに1500円が必要となる。また、参加者は予約制で、各回の参加希望者は事前に申し込む必要がある。試飲会では、各醸造所が自信を持って製造したシードルを解説付きで楽しめる機会となるため、シードルに対する理解が深まること間違いなしだ。

このプロジェクトによって、日本のシードル市場は新たなステージへと進化を遂げるかもしれない。国産シードルが海外の技術や文化を取り込み、どのように進化していくのか、その全貌を見逃すことはできない。

会社情報

会社名
有限会社 フルーツガーデン北沢
住所
下伊那郡松川町大島 3347
電話番号
0265-36-2534

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