芝居処 華ヨタが贈る『娯楽版 蟹工船立つる波』
2024年8月28日から9月1日まで、東京都新宿区にあるシアター風姿花伝にて、芝居処 華ヨタによる『娯楽版 蟹工船立つる波』が上演されます。この公演では、小林多喜二の名作『蟹工船』が新たな解釈をもって現代の観客に届けられます。
上演の背景
今年、開場100周年を迎えた新劇の聖地・築地小劇場との深い繋がりを持つ芝居処 華ヨタが選んだこの作品は、労働者の苦悩や闘いが描かれたプロレタリア文学の代表作です。脚本は、近藤輝一氏が担当し、演出を内田達也氏が行います。両者はともに29歳という若き才能で、かつての原作者・小林多喜二が生涯を閉じた年齢でもあります。
『蟹工船』は、かつてばらばらの労働者たちが自身の権利を求めて一致団結していく過程を描いており、現代においても大いに共感を呼ぶテーマを有しています。労働環境の改善や社会の格差といった問題は、今なお身近に感じられるものです。
演出家からのメッセージ
内田達也氏は、この作品が伝えるべきことは決して当時の労働者の実態だけではなく、今を生きる我々が何を感じ、何を行動に移すかにあると語っています。彼は、観客が自分たちの生活をより良くしたいと願う行動の重要性を再認識できるような作品に仕上げたいと述べています。演劇を通じて、観劇者が「今、ここ」に存在している意味を再び考える機会を提供することが、内田氏のこの公演への思いです。
公演概要
- - タイトル: 娯楽版 蟹工船立つる波
- - 期間: 2024年8月28日(水)~9月1日(日)
- - 会場: シアター風姿花伝(東京都新宿区中落合2-1-10)
主な出演者
- - 荒澤 守
- - 金田 昇悟(OFFICE MINAMIKAZE)
- - 北野 秀気(吉本興業)
- - その他、豪華なキャストが揃います。
チケット情報
チケットはカンフェティを通じて好評発売中で、先行販売は7月31日(水)まで続きます。価格は、ベンチ席4,000円、椅子席5,000円とお得な料金設定でご提供しています。
未来への期待
『蟹工船』は、確かに95年前に書かれた作品ですが、そのテーマは今日を生きる我々にとっても大きな意義を持っています。芝居処 華ヨタは、この作品を通じて、現代社会に生きる全ての人々に勇気を与え、共に考え共感していくことを願っています。ぜひ、この機会に舞台の感動をご体験ください。
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