商業有人サブオービタル宇宙輸送研究会が発足、未来の宇宙ビジネスへ期待が高まる
商業有人サブオービタル宇宙輸送研究会の発足
最近、民間企業による商業有人サブオービタル宇宙輸送の研究と開発が活発化しています。この流れを受けて、関係する専門家や官庁の担当者を集めた「商業有人サブオービタル宇宙輸送研究会」が設立されました。この研究会は、宇宙輸送に関する技術面や法制度の現状を分析し、今後の動向を探ることを目的としています。
研究会の背景
商業有人サブオービタル宇宙輸送とは、民間企業が開発した宇宙輸送機を用いて、有人の宇宙旅行を実現する取り組みです。この技術は、観光や科学研究、通信など様々な分野での利用が期待されており、国際的な競争が加速しています。日本国内でも、商業宇宙ビジネスの可能性を追求する動きが高まっています。
設立された研究会では、初回の会合が2023年11月28日に行われ、続いて第2回会合が12月21日に予定されています。この研究会は、商業有人サブオービタル機の開発を進める株式会社SPACE WALKERとPDエアロスペース株式会社が主催し、中小ベンチャー宇宙ビジネス研究会の後援を受けています。また、日本宇宙フォーラムが事務局としてサポートしています。研究会は年度内に5回開催される予定で、毎月1回のペースで進行します。
研究の主な課題
研究会での主な検討項目は以下の通りです。
1. 国際動向
世界各国における商業有人宇宙輸送機の開発や事業化の進展、さらには将来の計画について情報を共有します。
2. 国内の有人宇宙輸送技術とインフラ
日本国内の研究機関が行っている有人宇宙輸送技術の研究状況、さらにはそれに必要な地上インフラの計画についても話し合います。
3. 法制面の現状整理
国内の法律についての現状整理を行い、商業宇宙輸送に適応できる法制度の整備について考察します。
4. 今後の課題の整理
上記の検討結果をもとに、商業有人宇宙輸送の実現に向けた技術的および法的な課題を整理します。
研究会の運営
この研究会は基本的に非公開ですが、必要に応じてプレスリリースを通じて情報が発表される予定です。新たな宇宙ビジネスの可能性を追求する本研究会の活動により、日本が宇宙分野での競争力を高める一助となることが期待されています。
商業有人サブオービタル宇宙輸送という新たな市場で、3Dプリント技術なども活用された先進的な宇宙輸送の実現に向けて、日本は果たしてどのようなアプローチをとっていくのか、今後の動向が注目されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社SPACE WALKER
- 住所
- 東京都港区新橋3-16-12第一横山ビル3階
- 電話番号
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