Lazuliが早稲田大学と協力し物価分析に貢献
Lazuli株式会社(東京都港区)が、早稲田大学 政治経済学術院の上田晃三教授の研究に対して、データ提供サービス「外食AIリサーチ」を活用することが決まりました。これにより、2025年2月から開始されるこの研究では、国内の物価動向についての詳細な分析が進められることになります。
物価研究の現状とLazuliの役割
上田教授は、物価や金融政策を研究しており、その中でサービス業に関する価格データが不足している実態に直面していました。具体的には、スーパーマーケットなどで用いられるPOSデータに比べ、外食業界の価格情報がなかなか整備されていないため、物価動向の把握が難しい状況でした。このような課題を踏まえ、Lazuliが提供する高品質なデータが必要とされました。
Lazuliの「外食AIリサーチ」は、店舗の業態やメニューのカテゴリといった詳細情報が含まれており、このデータによってサービス業における価格変動を時系列で分析することが可能となります。これにより、研究チームはインフレ指標の評価や相対価格の変動をより精緻に分析することが期待されています。
データ提供の事例
Lazuliが提供するのは、約1000店舗から収集したデータで、その中には価格改定頻度や外食物価指数などの数値が含まれています。このプロジェクトは、国内の物価上昇が続く中で、金融政策に影響を与える重要な意思決定の基盤作りにも寄与することを目指しています。
上田教授は、「今回の研究を通じて、サービス業における物価指標を整備し、金融機関や政策立案者にとって価値ある情報を提供したい」と述べています。Lazuliは、提供データをもとに行われる研究の進展をサポートし、社会への貢献を果たそうとしています。
Lazuli株式会社の取り組み
Lazuliは2020年に設立されたスタートアップで、企業が持つプロダクトデータの統合と整備を行っているSaaS「Lazuli PDP」を提供しています。このシステムは、高度なAI・ML技術を駆使し、データの収集や構造化、連携を自動化し、製造・小売業のデジタル化を促進します。
同社の取り組みによって、企業は一貫性のある商品情報を提供し、顧客体験を向上させることが可能になります。このデータ活用の進化は、今後の消費動向や市場トレンドを理解する上でも非常に重要です。
今後の展望
Lazuliが早稲田大学と連携することで、外食業界の価格動向についての理解が進み、より具体的な経済分析が実現することが期待されています。この共同研究は、物価動向を把握するための新たな手段を提供し、政策決定に大きな影響を及ぼす可能性を秘めています。社会貢献活動を通じて、Lazuliは引き続きデータの力を活用した経済分析の可能性を探求していくでしょう。