ゼロマラリア賞受賞
2015-04-24 14:20:02
世界マラリアデーに祝う「ゼロマラリア賞」、川本文彦氏が受賞
世界マラリアデーを祝う「ゼロマラリア賞」
4月25日は世界マラリアデー。特定非営利活動法人Malaria No More Japanは、毎年この日を記念して「ゼロマラリア賞」を授与しています。今年の第2回受賞者として選ばれたのは、川本文彦氏。インドネシア・アイルランガ大学熱帯病研究所の客員教授であり、大分大学医学部の客員研究員としても活動している川本氏は、マラリアとG6PD欠損症に関する研究で高い評価を受けています。
マラリア撲滅への貢献
「ゼロマラリア賞」は、マラリア制圧のために活動する個人や団体を表彰するもので、支援事業の実施のみならず、研究や情報発信、マラリアの認知率向上を目指す活動も含まれます。『ゼロマラリア賞』の設立は2014年で、昨年の第1回目受賞者は公益社団法人日本青年会議所でした。
川本氏は、アクリジンオレンジ染色顕微鏡検査法を開発した研究者であり、世界的にもその意義が知られています。現在もインドネシアのスラバヤで研究を続ける彼ですが、受賞を受けて「この評価は自分にとって非常に励みになります。海外での研究は成果が出にくく、評価も難しいと感じていますが、今回の受賞が私の研究の意義を実証するものだと思います」と述べています。
研究の背景と成果
川本氏は、マラリアの疫学研究を長年にわたり進めてきました。彼の研究は、マラリアが依然として深刻な問題として存在するインドネシアやフィリピンの地域に焦点を当てています。地域によっては感染者が残存しているため、引き続き対策に貢献していきたいと彼は強調します。
受賞の際には「マラリアという課題に対する日本からの関心が高まることを期待しています」と平和への希求を訴えました。
Malaria No More Japanの役割
受賞を通じて、Malaria No More Japanは「ゼロマラリア賞」を公益目的の事業として育成・発展させる意向を示しています。同団体は、国内外でのマラリアに関する啓発活動を行い、支援を必要とする地域へのサポートも行っています。
同団体は、世界中でのマラリア撲滅を目的に活動し、特にアジア地域においてもその流れを加速させるべく様々なプロジェクトに取り組んでいます。
未来の展望
川本氏の受賞は、日本のマラリア研究者にとって重要なインスピレーションです。マラリア制圧のためには、個々の努力が結集することが求められます。専門家や研究者に期待されるのは、国際的な連携や情報の共有です。
今後、Malaria No More Japanがさらに広範な取り組みを行い、マラリアに対する意識を高めることが期待されています。人々がマラリアに関する知識を深め、支援を行うことで、マラリアという病気を撲滅できる日が来ることを信じてやみません。
会社情報
- 会社名
-
特定非営利活動法人Malaria No More Japan
- 住所
- 東京都千代田区麹町3-7-4秩父屋ビル8階 (㈱販売促進研究所内)
- 電話番号
-
03-3230-2553