新たな国際交流の形、「ホームビジット」事業がスタート
東京都新宿区に本社を置くボーダレスハウス株式会社は、2025年9月1日より「ホームビジット」事業を開始することを発表しました。この事業は、訪日外国人が日本の家庭での日常生活を体験しながら、相互理解を深めることを目的としています。
事業の背景と目的
多文化共生社会の実現を目指すボーダレスハウスは、これまでにも国際交流に特化したシェアハウスを通じて、多様な文化理解を広めてきました。しかし、シェアハウスの枠にとどまらず、より多くの人々に異文化体験を提供することが必要だと感じ、新たに「ホームビジット」という形で事業を進めることとなりました。
国籍や人種を超えた交流
「ホームビジット」は、訪日外国人が日本の家庭を訪れて、共に食を囲むことで、短時間のホームステイを体験できるプログラムです。この方式は、「語らいの場」として機能し、多文化に興味を持つ旅行者と、異文化に触れる機会が少ない現地家族をマッチングすることを目指しています。
この新しいアプローチによって、参加者は食を通じて心の距離を縮めることができ、異文化交流の新しい形として注目されることでしょう。また、NAGOMI VISITが14年間にわたって築き上げてきた交流の信頼性とネットワークを基に、ボーダレスハウスは今後さらなる社会的影響をもたらすことを目指しています。
NAGOMI VISITの役割と事業譲渡
ボーダレスハウスは、NAGOMI VISITが運営していた「ホームビジット」事業を譲り受ける形で新たな運営に入ります。NAGOMI VISITはこのプログラムを通じて、世界80カ国から訪れた数千人との交流を実現し、異文化理解の拡大に貢献してきました。
事業の運営が移行される2025年9月1日以降は、ボーダレスハウスが引き続き品質とサービスを維持しながら、より多様な受け入れ家庭や参加者を募ることでプログラムを拡充していく計画です。これにより、自治体や教育機関、企業との連携を強化し、地域密着型の交流プログラムの構築を図るとしています。
ボーダレスハウスの展望
ボーダレスハウスの代表取締役、李成一氏は、当社の目指す多文化共生社会を実現するためには、日常生活の中で異文化に出会う「体験」の機会を増やすことが不可欠であると語ります。国際交流シェアハウス事業の経験を活かし、この新たな「ホームビジット」事業が多くの人に届くことを渇望しています。
「今後、私たちのコミュニティと連携しながら、地域社会全体に国籍や文化を超えたつながりを広げることに尽力していきたい」と李氏は述べており、この事業がもたらす未来に大きな期待を寄せています。
まとめ
「ホームビジット」事業は、国際交流の新しい形を提供するだけでなく、訪日外国人と現地住民との相互理解を深める架け橋となることでしょう。これにより、より多様な文化が共存する真の多文化共生社会の実現に向けた一歩が踏み出されることが期待されます。
代表理事である楠めぐみ氏と共に、ボーダレスハウスはこの新たな挑戦を通じて新しい出会いや交流の場を創出し、社会全体に新たな価値を生み出していく意向を示しています。