アーバンエックスが挑むデジタルインフラ管理の新たな挑戦
株式会社アーバンエックステクノロジーズ(以下、アーバンエックス)が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による2024年度の「SBIR推進プログラム」に選ばれました。これにより、同社が提供するデジタルインフラ管理基盤に関する研究開発が加速することが期待されています。
採択の背景
アーバンエックスは、「災害対策を支えるデジタルインフラ管理基盤の研究開発」というテーマでプロジェクトを展開します。具体的には、「道路点検AI RoadManager」と「市民協働投稿サービスMy City Report」を活用し、平常時のみならず災害時における被害状況の情報収集とその分析を行います。この取組みは、災害発生時においても自治体職員が現地に出向くことなく効率的にデータを収集できる仕組みを構築することを目的としています。
データ基盤の開発
本プロジェクトでは、収集したデータの分析からプロダクト化に至るまで、一貫したデータ基盤の開発を目指します。この仕組みが実現すれば、自治体はこれまで以上に迅速に情報を把握し、実効的な災害対策を講じることが可能となります。これにより、地域社会の安全・安心が向上するとともに、地方自治体の業務効率化にも寄与するでしょう。
SBIRプログラムとは
「SBIR」とは、Small Business Innovation Researchの略で、スタートアップ企業が新しい研究開発を進め、その成果を社会実装するための制度です。アーバンエックスは現在、フェーズ1にあり、今後約1年後には次のステージであるフェーズ2への評価を受けることになります。
前田社長のコメント
アーバンエックスの代表取締役社長・前田紘弥氏は、今回の採択を受け「非常に嬉しく思う」とコメントしました。同社は「しなやかな都市インフラ管理を支えるデジタル基盤をつくる」ことをビジョンに掲げており、特に最近増加している温暖化による異常気象や災害の影響を視野に入れています。前田氏は、従来の方法では維持が難しいインフラ管理に対して、持続可能な解決策を提案していく意向を示しました。
今後の展望
アーバンエックスは、「RoadManager」「My City Report for citizens」「盛土管理DXシステム」など、都市インフラ管理に関わるさまざまなデジタルサービスを提供しています。すでに40以上の自治体に導入されており、今後は民間企業などへの展開も視野に入れた活動を推進する考えです。
このように、アーバンエックスは新しい技術を活用して、公共インフラ管理の未来を切り開こうとしています。今後ともその動向に注目が集まることでしょう。