フランスでの日本の酒類が評価されたフェミナリーズ2020
2020年6月、フランスで行われた「第14回フェミナリーズ世界ワインコンクール2020」では、日本から出品されたワインやリキュール、日本酒が高い評価を受けました。このコンクールは、女性専門家による評価が特徴で、国内外の優れた酒類を見極める場となっています。新型コロナウイルス感染症の影響による日程変更と安全対策を挟みながら、4470アイテムが出品され、その中で日本からも176アイテムが参加しました。
コロナ対策を駆使した審査会
通常4月に開催される同コンクールですが、コロナ禍の影響で延期となり、6月にパリ、ボーヌ、ボレーヌの3会場での開催となりました。この際、完全なコロナ対策を実施し、会場の数を増やすことで安全を確保しました。審査員は486名の女性ワイン専門家で、彼女たちによる厳正な審査が行われました。この独自の審査体制は、年々注目を集めており、特に日本酒の部門が増設されるなど、その人気は高まっています。
日本産酒類の受賞結果
今回のコンクールでは、日本ワインが50アイテム(赤21、白25、スパークリング4)出品され、金賞50、銀賞6を受賞しています。そのほか、日本リキュールからも金賞を受賞したアイテムがあり、日本酒の評価も高まりました。特に純米大吟醸や純米吟醸の部門で多くのアイテムが金賞を獲得したことからも、国内市場の期待感が伺えます。
受賞アイテムの一部
- 岩の原葡萄園:深雪花赤
- エーデルワイン:ゼーレ オオハサマ ラタイ樽熟成
- 明石酒類醸造:明石鯛白梅吟醸梅酒
- 老松酒造:老松至福の香
- 一ノ蔵:一ノ蔵 松山天 純米大吟醸
- 河武醸造:鉾杉弓形穂純米大吟醸
フェミナリーズ世界ワインコンクールとは
このコンクールは、2007年に設立されたもので、ワインの本場フランスにおけるトップ5に入る権威ある酒類コンクールです。毎年世界から4500種以上のワインが集まり、特に特徴的なのが女性審査員による審査です。約600名の女性ワインプロフェッショナルが集結し、ブラインドテイスティング方式で品評が行われます。
主催者のディディエ・マルタン氏は、ワイン市場における女性の影響力に着目し、女性専用の審査基準を設けることで新しいスタイルのワインコンクールを確立しました。
日本における反響
日本でも入賞者の表彰式や受賞ワイン・酒を試飲できるイベントが企画されています。2020年9月26日に東京都内で開催予定のこのイベントは、国内酒類のさらなる認知度向上につながることが期待されています。詳細は、公式サイトを通じて発表される予定です。
今回の結果は、日本酒やワインの品質の高さを証明するものであり、これからも国際的な舞台での評価を高めていくことに期待が寄せられます。