大阪市戸籍情報システム不具合による戸籍処理遅延について

2024年3月1日の戸籍法改正により、本籍地以外の市区町村で届出された戸籍の届出は、届書等の情報を本籍地の市区町村へデータ送信する方法に変更されました。しかし、法務省が運用する戸籍情報連携システムにおいて、届出データの送信に不具合が発生し、大阪市でもデータの送受信に時間がかかっています。その結果、届出にかかる戸籍への記載処理が遅延するなどの影響が出ています。

法務省は、同省のホームページでデータ送信の不具合に関する情報等を掲載しています。それによると、市区町村が利用する戸籍情報システムと、法務省の戸籍情報連携システムとの間で、システム上の不具合により、一部の届書に関するデータの送信が正常に行われていないとのことです。この不具合により、一部の自治体で死亡届などの処理に時間がかかっている状況です。

法務省はシステム面の改修を含めた対応を進めていますが、現時点では、届出をした市区町村から、本籍地の市区町村に対し、届書の写しを送付して処理する対応が行われています。そのため、戸籍への記載処理には、通常よりも時間がかかる可能性があります。

戸籍の届出をされた方は、届出をした市区町村へ問い合わせて、処理状況を確認してください。

戸籍の届出から記載までの事務手順の変更について

婚姻届や死亡届などの戸籍の届出は、本籍地以外の住所地などの所在地でも届出することができます。しかし、戸籍への記載は本籍地の市区町村で行います。

これまで、届出を受理した市区町村は、本籍地の市区町村へ届出にかかる情報を書類で郵送していました。しかし、今回の戸籍法改正により、法務省の戸籍情報連携システムを介してデータ送信する方法に変更されました。

今回のシステム不具合により、このデータ送信が正常に行われていない状況です。法務省は、システム改修を進めており、早急に問題解決を目指しています。