神奈川県におけるe-dashの取り組み
e-dash株式会社は、神奈川県から受託した『中小企業CO2排出量管理システム導入支援事業』を通じて、県内の中小企業70社が温室効果ガスの排出量を可視化し、削減する手助けを行います。このプロジェクトがスタートするのは2024年度より2年連続となります。地元の中小企業が、2050年の脱炭素社会実現に向けた一歩を踏み出すための支援を行うことが目的です。
取り組みの背景
神奈川県は、2050年に脱炭素社会を実現するという目標を掲げており、2030年度までには温室効果ガスの排出量を2013年度比で50%削減することを目指しています。この達成には、地域内の企業の脱炭素化が不可欠です。製造業が盛んである神奈川県では、事業者からの排出が約50%を占めており、その中でも自動車関連の産業が特に影響を与えています。こうした背景から、県では中小企業のCO2排出を管理し減少させる取り組みが強く求められています。
e-dashの役割
本事業では、CO2排出量を管理するための新たなシステムを導入することが、参加する中小企業にとって非常に重要です。e-dashを用いることで、企業が自社の電気やガスの請求書をアップロードするだけで簡単にCO2排出量を算出することができます。また、排出されたデータを基に各企業に対し、具体的な削減目標の設定やその達成に向けた具体的な提案が行われます。参加企業はこの支援を無料で受けられるため、コストを気にせず取り組むことが可能です。
取り組みの実績
前年度の取り組みにおいては、多くの企業から高い評価を得ており、終了後もe-dashを活用し続ける企業が出てきています。また、中小企業版のSBT(Science Based Targets)認定を申請する企業も見られるなど、脱炭素化への意識が高まっています。
県内企業との連携
また、県は県内の金融機関や商工会議所とも連携し、中小企業への周知活動を行い、取り組みの普及を図る予定です。参加企業に限らず、脱炭素経営に関するオンラインセミナーを定期的に開催し、多くの企業がCO2排出量管理について学ぶ機会を提供しています。
e-dashについて
e-dashは、三井物産が関与するCO2排出量削減を目的としたサービスプラットフォームです。データの可視化だけでなく、具体的な削減策を提案し、企業が脱炭素化を進める際の頼りになる存在です。
神奈川県におけるCO2排出量の可視化および削減の取り組みが、より多くの中小企業の参加を促し、持続可能な地域社会の実現に寄与することを期待しています。今後もe-dashは、脱炭素社会の実現に向けて企業と共に歩み続けます。