福岡オフィス市場動向
2024-07-08 15:37:55

福岡市のオフィス市場、空室率は横ばいも賃料は上昇!天神ビッグバンが新たな活力を生むか?

福岡市オフィス市場、空室率は横ばいも賃料は上昇!天神ビッグバンが新たな活力を生むか?



三幸エステート株式会社が発表した2024年7月号の「オフィスマーケットレポート福岡」によると、福岡市のオフィス市場は活況を呈しています。6月度の空室率は前月から横ばいですが、賃料は上昇し、2000年以降の最高値を更新しました。

空室率は横ばいも潜在的な需要は増加



空室率は横ばいとなりましたが、これは新築ビルの竣工による増加と、立地改善目的の移転による増加が、建替えに伴う移転や拡張移転による減少と相殺された結果です。一方で、潜在的な需要は増加しており、テナントの移転に向けた動きは活発です。幅広い業種で拡張や立地改善を目的とした前向きな移転需要が多く見られます。

賃料は上昇、2000年以降の最高値を更新



6月度の募集賃料は前月比プラス86円/坪の15,161円/坪となり、小幅な上昇が6ヶ月連続で続いています。これは、オフィス需要の増加と、新規供給されるオフィスビルが高賃料設定となっていることが要因と考えられます。

天神ビッグバンがオフィス需要を活性化



商業施設「イムズ」跡地における再開発プロジェクト「(仮)天神1-7計画」のリーシングが開始されました。オフィス、ホテル、商業からなる複合ビルで、1フロア面積は約800坪とスケールメリットを有しています。九州産の木材を使用した特徴的なデザインのファサードも注目を集めています。2026年12月の竣工を目指しており、天神エリアのオフィス需要の活性化に大きく貢献すると期待されています。

今後のオフィス市場の見通し



福岡市のオフィス市場は、今後も新規供給による競争が激化すると予想されます。一方で、天神ビッグバンなどの大型再開発プロジェクトが進むことで、エリアの魅力が向上し、オフィス需要がさらに活発化していくことが期待されます。今後の動向に注目が必要です。

参考資料

* 三幸エステート株式会社:https://www.sanko-e.co.jp/


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