植物性乳酸菌の研究
2024-03-28 11:00:03

植物性乳酸菌OS-1010、九州大学の研究成果を国際学術誌に発表

植物性乳酸菌OS-1010の新たな発見



最新の研究により、植物性乳酸菌OS-1010の可能性がまた一歩進みました。この乳酸菌は、九州大学と株式会社大阪ソーダの共同研究によって、その機能性と作用メカニズムが解明され、国際学術誌『Cytotechnology』に論文が掲載されました。

研究背景



植物性乳酸菌OS-1010は、2020年に発見された新しい乳酸菌で、Fructobacillus fructosusの菌株の一つです。この菌株は、特にNMN(ニコチンアミノモノクレオチド)を産生できる特性があり、注目を集めています。大阪ソーダは、当社の独自技術を用いてこの乳酸菌を加熱殺菌粉末として製品化しました。

研究の成果



九州大学の片倉喜範教授のチームによると、腸管細胞にOS-1010を添加することで得られるエクソソームが、筋肉細胞のミトコンドリアの数や面積を増大させ、さらにミトコンドリアの活性を活発にすることが示されました。このことは、腸管細胞が分泌するエクソソームを通じて、乳酸菌が筋肉に好影響を及ぼす初めての報告として注目されます。

メカニズムの詳細



論文によると、このエクソソーム内にはmiRNAが含まれており、これが筋肉細胞に作用するキーとなる因子であることが示唆されています。特に、筋肉細胞のミトコンドリア生合成に関わる因子や遺伝子の発現が促進されることも確認されています。これにより、OS-1010が筋肉だけでなく、美容や健康維持においても重要な役割を果たすことが期待されています。

今後の展望



この研究結果は、大阪ソーダが今後注力する美肌や抗肥満、筋力維持といった健康に関する機能性研究へとつながるでしょう。研究チームは、OS-1010が健康寿命の延伸に寄与する素材としての開発を目指して、さらなる研究を進めていくとのことです。

まとめ



植物性乳酸菌OS-1010の研究成果は、その機能性の証明だけでなく、エクソソームを介した新しい作用メカニズムの発見により、今後の食品開発や健康維持に関する研究に大きな影響を与えることでしょう。今後の動向にも期待が寄せられます。

必要な用語に関しては以下の通りです。
  • - エクソソーム: 細胞から分泌され、細胞間の情報伝達を行う重要な小胞。
  • - ミトコンドリア: エネルギーを生産する細胞の小器官で、加齢とともに機能が低下します。
  • - miRNA: 遺伝子発現の調整に重要な役割を果たす小さなRNA分子。

植物性乳酸菌OS-1010の可能性は、これからも広がっていくことでしょう。これにより、私たちの健康と美容への貢献が期待されます。

会社情報

会社名
株式会社大阪ソーダ
住所
大阪府大阪市西区阿波座1-12-18
電話番号
06-6110-1560

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。