次世代ゼロエミッション船の建造を加速！1200億円超の投資を実現

次世代ゼロエミッション船の建造促進事業

2024年1月、国土交通省は環境省と連携し、ゼロエミッション船の建造を促進するための事業を採択しました。このプロジェクトにより、我が国の造船業界には1200億円を超える設備投資が行われ、次世代船舶の供給基盤が整備されます。

環境目標と取り組み

日本は2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、再生可能エネルギーを活用した船舶の普及が重要です。ゼロエミッション船は、アンモニアや水素を燃料として使用するため、CO2の排出を劇的に削減することが可能です。国土交通省は、この船舶の普及を目指し、必要な設備や技術の開発を支援する方針です。

事業の採択について

2024年9月20日から11月12日まで、外部有識者による審査を受けた16件の事業が採択されました。これらの事業は、ゼロエミッション船の建造に欠かせないエンジン、燃料タンク、そして燃料供給システムを生産するための設備を整備します。具体的な事業内容は事務局のウェブサイトで確認できます。

未来の船舶産業に向けた取り組み

2023年には、国土交通省が「船舶産業の変革実現のための検討会」を設置しました。この会議では、再生可能燃料への転換を日本の造船業界のチャンスと捉え、2030年には国際的な船舶受注量でトップシェアを確保する目標を掲げています。

この目標の達成には、デジタル技術の開発や新燃料揃った船舶の導入促進に向けた支援、人材育成の強化が求められています。そのため、今回採択された16件の事業は、我が国の造船業界の競争力向上に寄与する重要な施策の一環です。