レガシーシステム刷新の新たな選択肢
昨今、多くの企業が直面しているレガシーシステムの課題は、国際競争力の低下や経済成長の停滞を引き起こす要因となっています。特にMicrosoft Accessで構築されたシステムは、専門知識がなくとも直感的に使えるため、多くの企業において重宝されていますが、運用の難しさや技術的な制限が目立つようになっています。こうしたニーズに応えるべく、ラモ・テクノロジー株式会社は、新たに「Access to Pleasanterマイグレーションサービス」を開始しました。
DX化の進展と「2025年の崖」
企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する中、特に注視すべきは「2025年の崖」と称される危機です。これは、IT人材の引退や既存システムのサポート終了による危険が高まることを示しています。Accessは1992年にリリースされ、約30年が経過しました。その後、技術は進化し、クラウド環境が主流となりましたが、依然として多くの企業がAccessのようなレガシーシステムに依存しています。この状況は、業務上のさまざまな課題を生み出し、DX化を進めるための大きな障害となっています。
Microsoft Accessの課題
具体的には、以下のような問題があります:
- - プログラミング知識が必要:Accessでは一部の機能を利用する上で、プログラミングの知識が求められ、敷居が高い。
- - サポートの終了:2026年10月にはMicrosoft Accessのサポートも終了予定であり、早期の移行が求められています。
- - 運用の困難:直感的な操作ができる一方で、ドキュメントが残っていないケースも多く、運用が複雑化。
- - データ処理の限界:データ容量に制限があり、大きなデータを扱うには限界があります。
Pleasanterという選択肢
こうした課題を解決するために、ラモテクは「Pleasanter」というOSSのノーコード・ローコード開発ツールに注目しました。このツールは無料で利用でき、業務に特化したWebアプリを迅速に開発可能です。既に多くの民間企業や官公庁でも導入が進んでおり、その需要は高まっています。
新たなマイグレーションサービスの概要
「Access to Pleasanterマイグレーションサービス」では、ラモテクが独自に開発した専用ツール「A2P」を使って、AccessからPleasanterへの移行を効率的に行います。このサービスは、以下のような特長を持っています:
1.
コストと工期の圧縮:専用ツールを活用することで、大幅なコスト削減と工期短縮が可能です。
2.
アセスメント機能:システムの設計書がなくても、必要な項目を短時間で把握し、移行作業を進められます。
3.
カスタム開発への対応:必要に応じて、Pleasanterの標準機能では対応できないビジネスロジックのカスタム開発を行います。
4.
幅広いサポート:今後は、MS-SQL Serverなど他のシステムからのマイグレーションにも対応する予定です。
エンドースメントと今後の展望
本サービスにおいては、株式会社インプリムからもサポートを受けており、その提供を強く推奨しています。インプリムの代表者は、ラモテクのサービスがAccessユーザにとって理想的なソリューションであるとし、移行の大幅な効率化とコスト削減が期待できることを強調しています。
ラモ・テクノロジー株式会社は、今後も企業のDX推進に貢献し、新たなソリューションの提供を続けていく方針です。特に、レガシーシステムの改善を目指す企業にとって、このサービスは力強い選択肢となるでしょう。