住友生命がカラダノートと提携
2025-05-29 16:22:04

保険の枠超え、社会を育む。住友生命とカラダノートの資本業務提携で変革するウェルビーイングの新時代

日本の未来を拓く、異業種間の新たな挑戦が始まります。2025年5月29日、住友生命保険相互会社と株式会社カラダノートは、社会全体のウェルビーイング向上と、喫緊の課題である少子化問題への貢献を目指し、資本業務提携契約を締結しました。この戦略的パートナーシップは、保険業界の枠を超え、子育て世代を支援し、日本社会に新たな価値をもたらす画期的な一歩として注目されます。

現代の日本は、予測を上回るスピードで少子化と人口減少が進行し、特に2030年代には若年人口が急減する「2030年問題」に直面しています。政府はこの状況を「少子化反転のラストチャンス」と位置付け、「こども未来戦略」を推進中。企業には育児支援を「未来への投資」と捉え、男性も女性も等しく育児に参加できる「共働き・共育て」社会への転換を促す、柔軟な働き方の整備が強く求められています。こうした社会変革には、企業のアクションと、生活者に寄り添うサービスを提供するプレイヤーとの共創が不可欠であり、今回の提携はその期待に応えるものです。

株式会社カラダノートは、妊娠・出産・育児期の家族に特化した複数のスマートフォンアプリを展開し、年間出生数の約9割の家庭が利用するといわれる圧倒的なリーチを誇ります。約290万世帯との日常的な接点を持つ同社のアプリは、夫婦が協力して子育てに取り組む「共育て」の思想に基づき設計され、社会全体で子育てを支える基盤となることを目指しています。さらに、少子高齢化や社会保障制度の課題に対応するため、自治体や企業との連携を通じて、金融、住宅、保険といった生活インフラ領域への支援を拡大し、民間主導による新しい共助の仕組みづくりを推進する成長著しいベンチャー企業です。

一方、住友生命は「住友生命グループVision2030」において、「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」を掲げます。同社は、健康増進型保険「住友生命Vitality」や「WaaS(Well-being as a Service)」を通じて、保険の枠を超えた顧客価値の提供に注力してきました。2025年度からは、顧客がより高いウェルビーイング実感を享受できるよう、「ウェルビーイング・トランスフォーメーション(WX)」を本格展開。このWX戦略では、健康増進、重症化予防、資産形成、さらには次世代の健康にも繋がる「プレコンセプションケア」といった幅広いサービスを開発し、提供顧客層の「量」と、顧客体験価値の「質」双方を高めることを目指します。

今回の提携における資本面では、カラダノートが第三者割当増資により普通株式40万株を住友生命に割り当てるほか、カラダノート代表取締役の佐藤竜也氏からの株式譲渡も行われ、これにより住友生命のカラダノートに対する出資比率は9.72%となります。

業務提携の内容としては、2025年度において、主に子育て世代の顧客層拡大を念頭に置いた具体的な連携施策が予定されています。第一に、カラダノートのアプリユーザーに対し、住友生命グループの多様なサービスに関する情報提供を実施し、ウェルビーイング価値提供の裾野を広げます。第二に、ユーザーのニーズに応じ、「Vitality健康プログラム」や資産形成商品といった住友生命のサービスを提供。そして第三に、住友生命の既存顧客に対しても、そのニーズに応じてカラダノートのアプリサービスを提供することで、相互送客と顧客体験の向上を図ります。

住友生命にとって、本提携は中期経営計画で掲げる成長戦略の柱である「金融領域の提携強化」を具現化するものであり、安定的かつ持続的な収益モデル構築における重要な節目です。今後も、「対象顧客幅の拡大」と「顧客あたりLTV(顧客生涯価値)の拡大」といった残りの成長戦略の柱を一層強化し、多様なライフイベントを起点とする家族全体を支えるサービスポートフォリオの拡充を加速させていく方針です。


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会社情報

会社名
株式会社カラダノート
住所
東京都港区芝浦3-8-10MA芝浦ビル6階
電話番号
03-4431-3770

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