ネット証券利用状況調査2025：株式売買の現状と意向

ネット証券に関する調査結果のまとめ

2025年8月1日から7日間、マイボイスコム株式会社が実施した「ネット証券の利用」に関する調査では、日本におけるネット証券利用状況や今後の意向についての詳細なデータが収集されました。この調査には11,641名が参加し、ネットを介した株式売買に関する意見が集まっています。

1. 現在の株式売買状況

調査結果によると、ネットで株式を売買している人は、全体の約31.9%にあたります。その中で、現在も取引を行っている割合は28.8%であり、過去に経験があるものの現在は行っていない人も含めると4割弱に達します。これは、特に若い世代がネット証券に魅力を感じていることを示唆しています。

2. 人気の証券会社

ネットで株式取引を行っている人々が利用している証券会社については、「SBI証券」が41.9%で最も多く、「楽天証券」が35.8%を占めています。他には「野村證券」「マネックス証券」「大和証券」がそれぞれ10%台となっています。年齢層別の分析では、若年層にはSBI証券や楽天証券が特に好まれ、また、野村證券は高年代層に支持されていることがわかります。

3. 取引に対する満足度

現在ネットで株式売買を行っている方々に対しての満足度調査も行われ、「満足」と「やや満足」を併せた結果は、主にSBI証券および楽天証券利用者で80%以上に上りました。特に、SBI証券を利用しているユーザーの4割以上が「満足」と回答しており、その高い評価が伺えます。

4. 元本の増減について

株式売買経験者のうち、過去1年間に元本が増加したという人は50%強に達しています。さらに、現在取引中の人に限るとその割合は60%強に達し、過去の調査から見ても元本増加者の比率が上昇していることが特徴的です。

5. 今後の利用意向

今後インターネットでの株式売買を希望する人は、全体の約30%強に上り、特に男性の10・20代でその意向が高まっていることが確認されました。現在取引している人の中では9割以上が「利用したい」と回答しています。

6. 取引時の重視点

証券取引を行う際に重視されるポイントは様々ありますが、「取引手数料が安い」という点が71.2%で最も多く挙げられました。次いで「セキュリティが信頼できる」と「取引ツールが使いやすい」がそれぞれ38.2%と各30%弱となっています。特に、女性や若年層においては「手続が簡単」や「セキュリティが信頼できる」ことが重要視されています。

まとめ

この調査結果からは、ネット証券の利用が増加していることが明らかになり、特に若い世代を中心に株式取引が盛んであることがわかります。証券会社に対する満足度も高く、今後もこのトレンドは続くことが予想されます。証券取引を行う際は、手数料やセキュリティ、取引ツールの使いやすさに注目することが鍵となるでしょう。今後のネット証券の活用方法について、引き続き注視していく必要があります。