災害に強い街の実現に向けた新たな一歩
2023年9月30日、東京都板橋区の舟渡四丁目に、官民連携で整備された最新の物流施設「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」が竣工しました。この施設は、地域の安全と持続可能な発展を考慮した多面的な機能を備えています。事業を手掛けたのは、三井不動産株式会社と日鉄興和不動産株式会社です。
物流施設としての機能と地域への配慮
「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」は、都内最大級の大型物流施設であり、単なる貨物輸送の拠点に留まらないことが特徴です。この新しい施設は、緊急時の避難場所や支援物資の配送機能を備えることにより、地域社会の安全性を高める目的があります。
具体的には、約1,000人が一時避難できる「緊急一時退避場所」を2階から6階の車路に設け、さらに、緊急用ヘリポートへのアクセスも考慮した退避路を設けています。これは、災害が発生した際に迅速に命を守るための重要な対策です。
災害時の物資管理と配送機能
板橋区では、荒川の氾濫などの自然災害に対して、区民の命を守るための準備が進められています。この新設施設には、約1,000㎡の「板橋区災害時配送ステーション」が設けられ、ヤマト運輸株式会社と連携して物資の管理業務が運営されることになります。これにより、地域の避難所に物資がスムーズに届けられる体制が整備されます。
環境への配慮と地域活性化
さらに、本施設には大規模な太陽光発電設備が設置されており、再生可能エネルギーの地産地消を実現します。この取り組みは、地域の環境保護にも寄与するもので、板橋区の「高島平のまちづくり」や「かわまちづくり」に通じる地域活性化の一環となります。
地域の新たな集いの場
施設内には、住民の憩いの場となる広場や緑道が整備され、地域住民が訪れることのできる開放的な空間が創出されました。これにより、地域住民との交流や地域経済の活性化につながることが期待されています。
まとめ
この新しい防災物流施設の整備は、板橋区が進める「高台まちづくり」の一環として、住民の安全を確保しつつ、地域の発展にも貢献する重要なプロジェクトです。自然災害が増加する現代において、このような防災計画が地域全体に広がっていくことが求められています。
担当部署の連絡先
- - 都市計画に関すること: 板橋区 都市計画課 都市計画係 TEL:3579-2552
- - 災害対策に関すること: 板橋区 防災危機管理課 計画推進係 TEL:3579-2159
- - 再生可能エネルギーの地産地消に関する内容: 板橋区 環境政策課 脱炭素社会推進係 TEL:3579ー2622