ヘッドスプリングが新たに発表したバッテリセルシミュレータの革新性

ヘッドスプリングの「モジュール式高集積 BMSテスト用バッテリセルシミュレータ」

ヘッドスプリング株式会社は、東京都品川区に本社を置き、パワーエレクトロニクスの前線を行っています。今回同社は、EVや再生可能エネルギー産業の発展に伴うバッテリ関連の開発および評価のニーズに応えるために、「モジュール式高集積 BMSテスト用バッテリセルシミュレータ」を新たに提供開始しました。

バッテリーマネジメントシステム(BMS)の重要性

近年、リチウムイオン電池は急速に進化を遂げ、高性能化・低価格化が進行しています。この変化は、EVや産業用・住宅用蓄電システムなど、多岐にわたる用途でのリチウムイオン電池の活用を促進しています。バッテリーマネジメントシステム(BMS)は、バッテリセルの電圧、温度、充放電電流を監視し、充電残量やセルバランス、異常検出などを行うために不可欠なシステムです。

リチウムイオン電池の発火事故が社会問題化する中で、安全機能や検出機能の向上が求められています。そのため、高度な評価環境が必要とされ、これに応じた新しい製品の発表が期待されました。

新製品の特長

モジュール式設計

新製品は、1台のシャーシに多様なニーズに応じたモジュールを搭載できる新世代のバッテリセルシミュレータです。最大36チャンネルのセル電圧シミュレーション、故障シミュレーション、温度シミュレーションを統合可能で、省スペース化を実現できます。複数の評価項目を一つの装置でシームレスに実行できるため、効率的な開発をサポートします。