山形県の新プロジェクト
2022-09-05 09:00:02

山形県の地域課題解決を目指す新プロジェクト始動!

山形県の地域課題解決を目指す新プロジェクト始動!



この度、山形県で本格稼働を開始した「yori-i project」は、地域課題の解決を通じた事業創出を目指しています。このプロジェクトは、地域の産学官が力を合わせ、データに基づく「コレクティブ・インパクト」の手法を採用しており、多様化する地域課題に対して新規創業や事業創出を活性化させ、得られたノウハウを他地域へと転写することを目指しています。

このプロジェクトは、公益財団法人山形県企業振興公社が主体となり進行中で、参加している社会的各セクターから集まった106名のボードメンバーが、地域の課題を深く理解するためのヒアリングやデータ分析を行っています。特に、最上地域は今回のプロジェクトのモデルエリアとして選定されており、ここでの活動が他地域の参考になることを目的にしています。

生活を豊かにするための5つのアジェンダ



活動の指針となるのは、「人」「産業」「健康」「地域資源の保全」「環境保全」の5つのアジェンダです。これらは、地域にインパクトを与えるための具体的なテーマとして設定されています。

特に「人」に関わるアジェンダでは、多様な地域人材の育成に注力しており、例えば「高等教育機会の減少」や「若者の域外流出」といった課題に取り組むことで、未来の地域を引っ張る人材を育成します。この取り組みに共感した地元の経営者や教育者たちによって、一般社団法人「最上イノベーションエクスキュート」が設立されました。ここでは、地域の子どもたちの健全育成を目指し、将来的には地域内で持続可能な「都市経営」ができる人材を育てることを目指しています。

プロジェクトの未来を見据えて



現在、yori-i projectでは20件以上のテーマについて議論が行われており、誰もが活躍できるような環境を整え、地域の幸福度(Well-being)を向上させるための具体的な解決策を模索しています。

このプロジェクトの理念は、未だに地域に根付く「寄り合い」の文化からインスパイアを受けたもので、「寄り合って、撚りあって、より愛する山形へ」という想いを反映させています。実際には、山形大学アントレプレナーシップ開発センターの小野寺忠司教授がチーフコーディネーターとなり、地域研究者や実業家との連携を図りながら進められています。

最上地域をモデルエリアとして、金山町、真室川町、鮭川村の3地域に特に注目し、それぞれの地域でデータ収集を進めています。各アジェンダに関連する活動グループも設けられ、様々なテーマに対して、行政、企業、地域住民が協力して実証実験や社会実装を行うことになっています。これにより、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みが加速しています。

おわりに



このプロジェクトが成功することで、地域に根ざした新たな事業創出が進み、より良い未来が描かれることが期待されています。地域とともに成長する理念は、きっと他の地域にも広がりを見せることでしょう。注目のプロジェクト、yori-i projectの今後の動きに目が離せません。

会社情報

会社名
公益財団法人山形県企業振興公社
住所
山形県山形市城南町一丁目1番1号霞城セントラル13階
電話番号
023-647-0660

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