夏休み 子どもの食を守る支援プロジェクト
物価の上昇や給食がない長期休みが重なり、低所得のひとり親家庭は困窮が深刻化しています。認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンはこの深刻な状況を受け、『夏休み 子どもの食を守る支援プロジェクト』を立ち上げ、特に困難な中で生活する家庭に向けて支援を行います。
深刻化する食事の問題
生活が厳しい低所得のひとり親家庭では、夏休み中に子どもの食事回数が大幅に減少している実態があります。調査によると、学校の長期休み中に「1日2食以下」となる子どもが約2.5倍に増加し、栄養バランスも悪化すると多くの世帯が報告しています。特に、「給食がないので食費に余裕がなくなり、生活が逼迫しています」という声が多く聞かれます。子どもたちが親に気を使って食事の量を減らす光景は、栄養面での心配を引き起こします。
最近は、お米をはじめとする食品価格の高騰も影響を与えています。調査によれば、家庭で「米以外の主食で代用する」家庭が増えており、食卓がますます厳しい状況に追い込まれています。「私がお米を食べるのは、子どもが食べた後に余った時だけ。」という切実な声も聞かれ、困窮が深刻化していることが伺えます。
『夏休み 子どもの食を守る支援プロジェクト』の主な内容
このプロジェクトでは、以下の4つの柱を掲げ、夏休みに必要とされる食品を無償で提供します。
1.
お米の支援
全ての対象家庭に2kgのお米を配付し、安定した主食の提供を行います。
2.
栄養バランスの確保
給食がない時期に必要な肉類や野菜などを重点的に配付し、栄養面のサポートをします。
3.
すぐ食べられる食品
忙しい家庭を考慮し、温めるだけで食事が完成するレトルト食品を提供します。
4.
季節感のある食材
夏の旬の野菜や果物を取り入れ、食事が家族で楽しめるものになるよう配付します。
これにより、家庭の食卓を少しでも豊かにし、厳しい夏休みを乗り越える手助けをしたいと考えています。
食品確保の急務
現在、フードバンク「グッドごはん」では、支援を希望する世帯が増加し、食品の確保が急がれています。年間を通じて寄付の減少が懸念される中で、プロジェクトの実施は容易ではありませんが、グッドネーバーズ・ジャパンは、必要な食品を調達し、支援の輪を広げる努力を続けています。
食は生きる上で欠かせない基本的な要素です。この夏、空腹に苦しむ子どもが一人も取り残されないよう、多くの方に支援を呼びかけていきます。子どもたちの笑顔のために、社会全体で取り組むことが求められています。
支援への参加
フードバンク「グッドごはん」では、このプロジェクトへの寄付も受け付けており、さらに食品の寄付に協力いただけるスポンサー企業も募集しています。支援の輪を広げ、子どもの食を守る取り組みに参加してみませんか?
団体について
特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパンは、2004年に設立され、国内外の子ども支援を行っています。正義と笑顔あふれる社会を目指し、活動を続けています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。