KAMAMESHIの挑戦
2024-08-06 15:03:40

新たな製造業を切り拓く株式会社KAMAMESHIの挑戦

日本製鉄から生まれた新たなスタートアップ企業



最近、製造業界で注目を集めているのが、東京都大田区を拠点にする「株式会社KAMAMESHI」です。この企業は、日本製鉄株式会社から生まれたスタートアップであり、製造業を支える新たな仕組みの構築を目標としています。社名には、「同じ釜の飯を食う仲間を増やしたい」という想いが込められており、非常に印象的です。代表取締役社長の小林俊氏にお話を伺いました。

製造業の新たなつながりを目指して



小林氏は大学時代から製造業の中小企業とすでに深いつながりを持っていました。日本製鉄に入社した10年後、彼は製造業の課題に対して行動を起こしました。その中で“設備の老朽化”が深刻な問題であると認識し、仲間と共に様々な問題を解決するためのアイデアを考案しました。特に古くなった設備が多い中小企業において、適切なメンテナンスが行われていないことが、企業の存続に影響を与えているとのこと。小林氏は、業界内での関係性を横に広げる仕組みを構築し、製造業全体で助け合う環境を整えることが必要だと考えました。

起業の経緯とKAMAMESHIの誕生



その後、小林氏は経済産業省やJETROの支援を受け、起業を決意しました。結局、2023年8月1日に株式会社KAMAMESHIが設立されました。社内には起業の文化が蒔かれていなかったため、小林氏は日本製鉄の社長に直接その意思を伝え、出向という形でのスタートアップの社長になる道を切り開きました。

在庫管理システムの導入



株式会社KAMAMESHIでは、2024年4月に中小製造業者向けの装置部品管理とマッチングプラットフォーム「Kamameshi」の有償版を発表しました。このプラットフォームでは、必要な部品を効率的に管理し、会社間での相互に貸出しが可能になります。製造業者は部品の在庫を持っているものの、それがどのように活用されているかについての透明性が低いため、KAMAMESHIはその解決策を提供することを目指しています。すでに60以上の企業が導入を決めており、業界におけるネットワークが広がりつつあります。

東京大田区の立地メリット



KAMAMESHIが拠点を大田区に選んだ理由について、小林氏は「創業支援が手厚いこと」「多くの製造業が集まっていること」「リーズナブルな利用料金が魅力」と語ります。これにより、地元企業との密接な協力関係を築くことが可能です。また、東京都内の企業は本社が集中しているため、意思決定者との距離が近いこともビジネス上の大きな利点です。

未来への展望



KAMAMESHIは、業界全体が抱える共通の課題に取り組むことを目指しています。工場見学や交流イベントを通じて、経営者同士の横断的なコミュニティも形成しています。今後は、海外市場にも目を向けていく考えで、さまざまな言語に対応した在庫管理システムの導入が計画されています。今後の活動が非常に楽しみな企業です。

企業情報


  • - 会社名: 株式会社KAMAMESHI
  • - 所在地: 東京都大田区南六郷三丁目10番16号(六郷BASE内)
  • - 代表者: 小林俊
  • - 設立: 2023年8月1日
  • - 事業内容: 装置部品管理システムの開発・運営等
  • - ウェブサイト: KAMAMESHI


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