東京工業大の新展開
2023-01-27 13:47:22
東京工業大学のバイオベンチャーが6,500万円を資金調達し研究開発を加速
東京工業大学から生まれたバイオベンチャー企業、株式会社HikariQ Healthが、このたびシードラウンドにて6,500万円の資金を調達しました。この資金は、現代社会における高齢化に伴う健康問題を解決するための研究開発に活用される予定です。近年、癌をはじめとする難治療疾患の増加が懸念される中、HikariQは高精度な診断システムと効果的な治療薬の実現を目指しています。
HikariQ Healthでは、画期的な「Q-body」と呼ばれる抗体技術の開発に注力しています。このQ-bodyは、抗体マーカーとして機能する独自のオリジナル抗体で、特定の物質を効率的に検出できる構造を持っています。特に、この技術は蛍光色素を内包化することにより、迅速で簡便なバイオセンサーとして機能します。抗原とQ-bodyを混合するだけで測定可能なこの技術は、医療分野での新たな可能性を開くものです。
資金調達の真の目的は、診断と治療の両方の研究体制を強化し、人員の増強や研究開発に必要な資材費に充当されることです。専門的な人材の雇用を進めることで、研究開発を加速させ、HikariQの技術を社会に提供していく方針です。
過去には、事業パートナーとの共同研究の実績もあり、実用化へ向けた活動が期待されています。また、治療の分野でも、プレシードラウンドで資本業務提携を結んだソレイジア・ファーマの知見を活かし、抗体薬物複合体の開発を進めています。これにより、製薬会社との協業を通じて新たな治療法を生み出すことが目指されています。
投資家からも期待の声が相次いでおり、Coral Capitalの澤山陽平氏はHikariQの技術力と経営チームの強みを評価しています。また、UT創業者の会の水永政志氏からも、同社の革新的な技術が医療現場に変革をもたらす可能性に対する魅力が語られています。
HikariQの代表取締役社長である吉井康祐氏は、Q-bodyの高い汎用性に魅力を感じており、今後も様々な用途での展開を視野に入れたプラットフォーム型ビジネスの展開を考えています。新たな資金を受けて、HikariQは一層の発展を目指し、医療と人々の健康に多大な貢献を果たすことを目指しています。
株式会社HikariQ Healthは、2021年に設立され、東京都港区に本社を構えています。今後の進展が期待されるこの企業から目が離せません。詳細については、公式ウェブサイト(https://www.hikariq.co.jp/)を訪れてみてください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社HikariQ Health
- 住所
- 東京都港区芝浦三丁目3番6号東京工業大学キャンパス・イノベーションセンターINDEST 3F
- 電話番号
-
090-9882-7175