国立アートセンター
2023-03-08 15:00:02

国立アートリサーチセンター設立で日本のアートが新たな展開へ

国立アートリサーチセンター設立の背景と活動



2023年3月、独立行政法人国立美術館は、「国立アートリサーチセンター」を新たに設立しました。このセンターは、現代社会におけるアートの役割や、その多様性、包摂性、持続可能性を考慮した新しい試みとして位置づけられています。近年、社会、経済、政治の環境が変わっていく中で、アートがもたらす影響力は日々高まっており、その重要性が広く認識されつつあります。

国立アートリサーチセンターは、「アートをつなげる、深める、拡げる」を基本理念に据え、国内外の美術館や研究機関、さらには一般の人々との連携を図ります。その活動は専門的なリサーチにとどまらず、情報の収集・発信、コレクションの活用促進、人材ネットワークの構築、学習の機会拡充、アーティストの支援まで多岐にわたります。これにより、日本のアート活動全体が充実し、さらなる発展を遂げることが期待されています。

4つの柱から成る事業内容



国立アートリサーチセンターの活動は、次の4つの柱から成り立っています。

1. 美術館コレクションの活用促進


このセンターでは、国立美術館と地方の美術館が連携し、共同での展覧会やイベントを開催することを目指します。この試みは、日本におけるアートへの理解を深め、評価を高めることに寄与します。将来的には、国民的な資産となりうるアート作品の修復や保存も重視されます。

2. 情報資源の集約・発信


国立アートリサーチセンターは、日本全国のアート情報を網羅的に集約し、国内外への発信を行います。この情報発信によって、日本のアーティストや作品が国際的な舞台で注目されるきっかけを作り、アート分野における日本の存在感を強化します。

3. 海外への発信・国際ネットワーク


国際的なネットワークの構築を目指し、他国のアート機関との連携を強化します。積極的な情報発信を行い、日本のアートの国際的な価値や評価の向上に取り組むことで、アーティストの活動を支援します。

4. ラーニングの充実


美術館に求められる社会的課題やSDGsに対応した質の高いラーニングプログラムを開発し、実践します。これにより、アートの社会的な価値が向上し、より多くの人々にとってのアートが身近な存在となることを目指します。

センター長の思い



センター長の片岡真実氏は、複雑化する世界の中でアートが果たすべき役割について考察を行っています。日本のアートを持続可能に発展させるためには、社会との関わりを深め、その専門性を高めるプラットフォームが必要です。国立アートリサーチセンターは、さまざまな意見を取り入れながら、日本のアート振興のために何ができるのかを探っていきます。

組織概要



  • - 名称: 独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
  • - 設立日: 2023年3月28日
  • - 職員数: 26名
  • - 所在地: 東京都千代田区九段北1-13-12
  • - 公式サイト: 国立アートリサーチセンター

結び


アートの振興に向けて新たに立ち上げられた国立アートリサーチセンターは、日本のアート界にとって重要な役割を担っています。今後、どのような活動が展開されるのか、その進展に期待が寄せられます。

会社情報

会社名
独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
住所
東京都千代田区九段北1-13-12北の丸スクエア2階
電話番号
03-4570-2273

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