岩手県発！カスタムオーダーメイドのカシミヤニットがロンドンで人気急上昇

岩手発のカシミヤニットが世界へ

岩手県北上市に本拠を置く株式会社ユーティーオー（UTO）が、この秋からロンドン・サヴィルロウの著名な紳士服店ハンツマンにてカスタムオーダーメイドのカシミヤニットを販売開始しました。この取り組みは、世界に向けた新しい挑戦であり、同店の顧客には国王や大統領、ココ・シャネルなどの著名人が並ぶため、注目度は非常に高いと言えます。

UTOのカスタムオーダーメイド

UTOは、1992年に創業し、長年にわたってカシミヤに特化した物作りに専念しています。特に、##カスタムオーダーメイドを通じて、一人一人のお客様に最適なニットを提供することが特徴です。カラーバリエーションは25色、サイズ展開もSから4Lまでと多岐にわたり、希望に応じて着丈や袖丈の調整も行います。オーダーからお届けまでは約3〜4週間で対応しています。

環境に優しい素材と製法

カシミヤニットの原料は、カシミヤ山羊からの冬の「うぶ毛」で、自然に還る持続可能な素材です。UTOの製品は、成形編み方式を採用しており、従来の裁断技術に比べて素材のロスがほとんどありません。そのため、縫い代による肌あたりのストレスが少なく、型崩れしにくいという利点があります。加えて、受注生産方式を採用し、大量生産による環境負荷も軽減されています。

ハンツマンとの連携

ロンドンのハンツマンは1849年に創業した老舗であり、その伝統あるビスポーク技術とUTOの革新性が結びつくことで新しい展開が期待されています。社長の宇土は、自ら足を運び、持っていったサンプルを通じて「メイドインジャパン」の品質を訴求し、取扱店舗として選ばれました。この提携を通じて、UDOの品質とストーリーが国際的に認められ、多くの消費者に愛されることが期待されています。

海外展開への意気込み

近年、UTOは海外市場をターゲットにした展開を進めつつあり、2024年秋冬には8カ国での販売が決まっています。これにより、日本の伝統工芸と最新のファッションが融合した製品が、海外の顧客にも受け入れられることを狙っています。また、統計上初めての海外取引の広がりは、品質や物語に共感する顧客を引きつけていることを示しています。

技術の証明

ユーティーオーの職人は、その卓越した技術を評価され、11月19日に岩手県より「技能功労者」の表彰を受けました。この称号は、カシミヤニットの製造における高い技術力と、カスタムオーダーによる製造方法が認められた結果です。

世界的な舞台での成功を目指し、岩手の職人たちの情熱と技術が活かされているカシミヤニット。これからの展開に大いに期待が寄せられています。日々進化を続けることで、さらなるグローバルなブランドへと成長することができるでしょう。