つくばのモビリティ進化
2024-08-20 15:37:13

つくば市が進めるパーソナルモビリティの進化と未来

つくば市が進めるパーソナルモビリティの進化と未来



近年、交通手段の多様化が進んでいる中、つくば市では「パーソナルモビリティ」の利便性を向上させるための重要な検証事業が実施されることとなりました。この取り組みは、つくば市が掲げる「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の一環として進められ、最高速度の引き上げを目指しています。具体的には、パーソナルモビリティの速度を現在の時速6kmから時速10kmに引き上げるための安全性検証を行うことが主要な目的です。

1. 実施背景と目的



つくば市は、移動に困難を抱える交通弱者に対し、安心で安全な移動手段を提供すべく様々な施策を推進しています。その一環として、つくば駅周辺から筑波大学キャンパスにかけての地域を「スマートモビリティエリア」と定義し、次世代のパーソナルモビリティや自動運転バスなどの導入を進めているのです。

現在、道路交通法施行規則によってパーソナルモビリティの最高速度は6kmに制限されていますが、この速度では日常生活における便利さは限られてしまいます。そこで、保安要員を必要とせずに公道を走行できる新たなモデルを模索することが求められているのです。

2. 検証事業の概要



この検証事業は、以下の3つの主要なテーマから構成されています。

1. デジタル保安要員の構築と機能検証
これは、GNSSやLiDAR技術を駆使してパーソナルモビリティの動きを監視・制御することで、事故やトラブルの防止を目的としています。

2. デジタルツイン技術を用いたジオフェンシングの検討
3Dモデルを活用し、特定エリアでの速度を制限するシステムの効率化を模索します。

3. パーソナルモビリティのシェアリングサービス実証調査
実際のサービス環境で、保安要員付きとなしでの速度設定の受容性を研究します。

3. 事業の実施体制



このプロジェクトは、つくばまちなかデザイン株式会社や国立大学法人筑波大学をはじめとした数社が協力し、進められます。各機関はそれぞれの専門性を持ち寄り、新たなモビリティ社会を形成するために努力しています。

例えば、筑波大学は、モビリティ技術において30年以上にわたる研究実績があり、デジタル保安要員構築の中心的な役割を果たします。また、ヤマハ発動機やKINTONEも参加し、機体の提供や保安要員代替技術の開発に貢献します。

4. 今後の展望



この事業を通じて、つくば市は新しいパーソナルモビリティの時代を切り開くことを目指しています。検証結果は、地域の住民や来訪者にとっても利便性を向上させるものとなり、その結果、まちなかの新たな活性化につながるでしょう。具体的な実装時期については今後の進捗に応じて公表される予定です。

つくば市のこの取り組みは、技術革新と安全性の両立を目指す重要なステップであり、地域の交通環境を大きく変える可能性を秘めています。今後の進展が非常に楽しみです。


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会社情報

会社名
つくばまちなかデザイン株式会社
住所
茨城県つくば市吾妻一丁目10-1つくばセンタービル1階
電話番号
029-869-7229

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